珍説・ティタノマキア②
「ねえ、ドクトル、これだけ、世界各地の神々とか、キュプロプスの最新兵器、ヘカトンケイルの連続投石機・・・・ティタンの軍隊、もう戦う前から、負け確定じゃないですか、なんか、こお、弱いものいじめ、みたいになりませんか?」
「ちちち・・・」とドクトルは、指を立てて、横にふって、言う.
「そもそも、ティタンは巨人である.」とドクトルは説明する.
そしてオリンポスの神々、体格はずっと小さい.
その戦争である.
巨人と、人類の戦い・・・
一寸法師の鬼退治・・・
ガリバーをがんじがらめにする小人の国の住民
スズメバチの襲撃を撃退するミツバチ
そして、さいきんでは・・・・・
進撃の巨人、
塀の内側の人類、たばにかかっても、鎧の巨人、超巨大巨人、女型の巨人、獣の巨人に歯が立たなかったではないか.
エレンが巨人になり、
リバイ兵長と、ミカサのような、アッカーマン一族の活躍があってもなお、である.
オリンポスと、ティタンの戦い、似たような構図と思っていただきたい.
オリンポス側に、
ゼウスとその兄弟・姉妹に加えて、
ヘカトンケイル、
キュクロプスの最新兵器
イスラエルの神々、のちの人類のほとんど(人類83億人の中、ユダヤ教徒、キリスト教と、イスラム教徒の合計は、23億人以上!)を支配した、ユダヤの神に楯突いた、
中東の神々
ペルシャの火の神の使い、
ブラフマーは来なかったけど、三神一体というインド最高の、神々
そして、日本の神話の神々
・・・・・・
これらをもってしてやっと互角の戦いができたということである.
「そもそも巨人と、互角に戦えた、ということ、調査兵団以上だと思いませんか?」
ドクトルの屁理屈であるが、
「おお、なるほど・・・」海丸くんも、一般常識として、「進撃の巨人」コミックは全巻すでに熟読しているから、ストーリの引用やら解説は、あえて行う必要はない.
進撃の巨人の巨人たち、基本的に素手で武器持ってないし、
まあ獣の巨人は、石投げてきたけど・・・
開戦の前の、総大将のゼウスが味方の前で、今回の戦の戦術・戦略について、演説をした.
「みなさん!今回は、味方になってくれて、ありがとう」
話していて、ゼウスはちょっと違う気がしたが、まあいいか・・・
「おう、おめえ、そんなのんびりした、話でいいんか!すぐに敵に殺され、っちまうぞ!」須佐之男のやじである.
「そうだそうだ、もっと緊迫感持ってやれ!」と武甕槌も負けじと、ヤジを飛ばした
「東の島国の方々、静粛に、あいつなりに、真面目に話してるんすから・・・」
とベルゼブルが、おじさんたちの品のないヤジを黙らせる.
ヤジが収まったところで、ゼウスは話を続ける.
「あのですね、私たち、オリンポスの軍隊、体格では、圧倒的に負けてます、よね.敵は、巨人、我々は小人、みたいなもんです.スズメバチと、ミツバチくらい、あるいは体格差で言ったら、もっと、でしょう・・・・」
「おお、言われてみればそうだな・・・」須佐男と武甕槌も理解する.
巨人がどれだけでかいか・・・・
敵の主力、イアぺトスの息子の、アトラス、ジブラルタル海峡に足をかけて、天球を担ぎ上げる、ということを戦後の罰としてやらされた男である.
人間サイズのオリンポスの神々が、束になってかかっても、テーブルの上のありのように、ふーと一息で吹き飛ばされる存在だということを思い出した.
「そんでですね、私の血族、皆、天使の姿になって、空を飛べます.イスラエルの仲間たちもそうです.空を飛ぶ技を、兵士の皆さん、ぜひ、理論と方法を覚えて習得してください、講習は私と、ベルゼブルがします.なにぶん、時間がないので集中的にしないとなりません・・・」
ということでオリンポスは、ゼウスの兄弟から、雑兵に至るまで、天使の姿に変身して空を飛べるようになった.
「立体機動装置、ですね」
「お、海丸くん、わかってますね・・・・」
「ただね、海丸くん、進撃の巨人の調査兵団の人たちには、空を飛ぶという発想はありませんでしたがね」ドクトルの解説である.
ゼウスの演説の続きである、
「そして、我が軍は、雑兵に至るまで、皆が、自由に空を飛び、相手を撹乱し、私や、インドラ、武甕槌が、雷をぶちかます、そして・・・」
キュクロプスが開発してくれた、三又の矛、これは、ポセイドンに預けます.これで、ティタンの立っている足場を、崩します.立っていられないようにしてやりましょう.
そして、同じく、姿を消せる兜、これは、私の兄、ハーデスに持ってもらいます.彼は身のこなしが軽やかで、変幻自在の動きが可能です.それで、巨人どもの、武器を全部奪い取ってやりましょう
足場を、不安定にしておいて、フラフラ、よろよろしたところを、ゾロアスター、火炎地獄で、いいように火傷させてやれば、かなり、こちらに有利にできると、思うんだけど・・・・・
「一つ注意してもらいたいこと、飛行中のことです.巨人の棍棒に当たらないように、あと、味方の雷やら、ヘカトンケイルの石つぶてに当たらないように、あと飛んでる仲間同士で衝突しないように、といったところでしょうか.
・・・・・・・・・・・
そして、一番重要なのは、敵も我々も、不死身です.死にはしません、だから大怪我をした時の痛みは、死ぬよりも辛い、苦しい、その辺のペインコントロール、インドのシヴァくんに教えてもらってください・・・・」
「いいぜ・・・」とシヴァは一同に、向かってイエーいと親指を立てた.
一般兵卒、皆、ひそひそと、互いに話を始める.
友軍の将たちも、何やらひそひそと相談をし始めた.
作戦に異論があるわけではない、むしろ、すごい作戦である.なんか勝てるような気がしてきた.ただ、総大将のゼウスの話し方、いかにも、緊迫感がなさすぎる、
「大丈夫か?」と思ってしまったのだ.
「オラオラ、てめえら、すげえ作戦じゃねえか、もう勝った同じだ!景気良く、鬨の声を上げろ!」須佐男の一声で、
皆が一斉に鬨の声を上げた
「わー!」とオリンポスの軍勢は一斉に、オトリュス山のティタン野本陣に向かってなだれ込んだ.




