レオンハルト・オイラー(Leonhard Euler)
レオンハルト・オイラー(Leonhard Euler)
この頃、ドクトルは、インドの神話、日本神話、特に古事記の研究、ギリシャの神話では、クロノスのことを色々調べたり、物語を書いたりして、数学とか物理の勉強がだいぶ遅れてしまった.
勉強友達であり、ライバルでもある、静香や、海丸君にはちょっと差をつけられてしまったかも知れない・・・・
ドクトルはちょっと探りを入れてみた.
「ねえ、ねえ、静香さん、今どんなこと勉強してるの?」
「あ、私、不思議な数、eの物語・・・ネイピア数の話、読んでる」なかなか面白いのだけど、数学の本なのにあまり数式が出てこないところがちょっと新鮮かも・・・
ドクトルが買っておいた本なのだが、彼はいつか読むぞ、と思って買った本、多くは、本棚の飾りにしていることが多い.
「ねえ、海丸君、この頃、数学でなんか面白い話題ある?」敵情視察の意味が大きい.
「あ、今僕、この本読んでいるんです.」
海丸君は、図書室にあった、「オイラーの贈り物」(吉田武著、筑摩学芸書房)
を読んでいるとのことである.
この本はドクトル、結構、読んだ.カバンに入れて、あちこちに持って歩いたから、表紙が少しボロボロになりかけている.
なんでも京都大学の数学の先生が、文系学生の数学の授業で、人類の至宝と言われるオイラーの公式を、解説した内容をまとめたものらしい.
一応、理系になってからのドクトルは、読んでぶったまげた.京都大学は文系の学生といえ、これほど高度な数学の授業をしているのか・・・・・
「オイラーの贈り物」は、数学の基本的な話から、人類の至宝と言われるオイラーの公式をいかに導き出すか、というテーマに沿って書かれた本かと理解している.
その公式の発見者、
レオンハルト・オイラー(Leonhard Euler、1707年4月15日 - 1783年9月18日)は、スイスの数学者、理論物理学者、天文学者.
当時の数学界の中心的人物となり、19世紀へと続く厳密化・抽象化時代の礎を築いた.右目を失明していたことから「数学のサイクロプス(単眼の巨人)」とも呼ばれた.さらにのちには左目も失明したが、その後も亡くなるまで研究をやめることはなかった.
Wikipediaの記載である.
「数学のサイクロプス、ってすごくないですか・・・・」海丸君である.
「まあ、そういう意見ももちろんある.サイクロプスと並び称される人間という意味でな・・・」
お、ルシフェル来てたんか.
「しかしな、神話の中のサイクロプスも、オイラーと並び称されるだけ、すごいやつだったんだと逆に見直されたところもある・・・」
ネットで検索したり、AIに色々教えてもらいながら、レオンハルト・オイラーの業績
をみてみよう.
この人は
「数学の本質に最も近づいた人の一人」
と言ってもいい、のだそうな.
業績はあまりに広い.その要点だけ・・・・
① 数学の言語を作った(これが一番重要)
現代数学で当たり前に使っている記号の多くはオイラーが整えた。
e(ネイピア数).eの由来: オイラー(Euler)の頭文字から取ったという説が有力だが、Exponential(指数)の頭文字であるとも言われている.
i(虚数単位):オイラーは、1777年に執筆した(発表は死後の1794年)論文の中で、Imaginary unit(虚数単位)の頭文字をとって、−1の平方根を「i」という記号で表したらしい.
y=f(x):関数を y=f(x)という記法で表すことを始めたのは、18世紀の数学者、レオンハルト・オイラーです.1734年頃にこの記号を用いて関数を表現し始め、関数の概念の標準化に大きく貢献した.
Σ(総和記号の普及)
円周率を「π」という記号で表現することを初めて行ったのは、1706年にイギリスの数学者ウィリアム・ジョーンズ(William Jones).
ギリシャ語で「周辺・円周」を意味する「περιφέρεια(peripheria)」の頭文字「π」を用いた.その後、1737年にスイスの数学者レオンハルト・オイラー(Leonhard Euler)が採用したことで、世界的に広く使われるようになった.
三角関数という概念への進化:オイラー (18世紀)
現在のような、記号を用いた関数としての「sin(x)」「cos(x)」「tan(x)」の定義を確立し、三角関数を解析学の分野へ発展させたのは、18世紀の偉大な数学者レオンハルト・オイラーです.
対数(log)を初めて考案・使用し、その概念を世に広めた数学者は、スコットランドの貴族であり数学者のジョン・ネイピア(John Napier, 1550–1617)だが、指数法則などを現代的な形に整備したのは、のちにレオンハルト・オイラー(18世紀)によって行われました.
つまり
「数学を書く言葉そのもの」を作った人
「すごい!今使われている数学の記号、ほとんどにオイラーが関係している・・」海丸君が驚くのも無理はない.
② 解析学(微分・積分)を完成させた
ニュートンやライプニッツが作った微分積分を、使える道具にしたのがオイラー
指数関数・三角関数の体系化
無限級数の扱い
実際の問題に応用できる形に整理
③ 「最も美しい式」オイラーの公式・・・
e,i,π,1,0 が一つに結合、数学の宇宙が一つにまとまる
数学的には、指数・三角・複素数の統一
④ グラフ理論(ネットワークの始まり)
「ケーニヒスベルクの橋問題」橋を一筆書きできるか?
→ 図形ではなく「関係」で考える
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圧倒的な生産量
論文・著作:800本以上
死後も含めて866作品
史上最も多作な数学者・・・・・・
オイラーを一言で言うと、「数学を“言語+体系+応用”として完成させた人」
と言えるのか.
フランスの数学者・物理学者であるピエール=シモン・ラプラス(Pierre-Simon Laplace)は、弟子や他の数学者から「誰の本を読めばいいか」と尋ねられた際、「オイラーを読みなさい、オイラーを読みなさい。彼はすべての人の教師である」("Lisez Euler, lisez Euler, c'est notre maître à tous.")という言葉を遺したと伝えられている.
「もうここまで来たら、私たち、数学の専門家でないものがとやかくその名前を口にしても恐れ多い、そんな感じの人だったということですね・・・」静香がいうこと、ある意味当たっているかも.数学かの先生、オイラーの研究されていた方、多いのではないかと思う.
「博士の愛した数式」(小川洋子)という小説がありました.
「映画か、テレビドラマにもなったと思います.映画が先だったのかな?テレビでも放送されていて、当時まだ中学生だった、娘が食いつくようにみていた・・・」
ドクトルの思い出である.
「その中に印象的な、言葉がありました、オイラーの数式が、まさに、博士の愛した数式です.
・・・・・・・
無限の宇宙からπが舞い降ります。そして、恥ずかしがり屋のiと握手する.彼らは身を寄せ合ってじっと息を潜めています.e(ネピア数)はiもπもけっしてつながらない.でもね、1人の人間がたった1つだけ足し算すると、世界は変わります.矛盾するものが統一され、0、つまり、無に抱き留められます」(博士が愛した数式、より)
eiπ+1=0
あれ、この投稿サイト、書けない・・・・
e^(iπ) + 1 = 0
eを(iπ)乗して1を加えると0になる・・・・
「昔の思い出に残る、読書と、ドラマ、でした」
「・・・・・・」静香も、海丸君も、言葉が出ない.感動して?
やっと絞り出した言葉、
「その本、貸してください.ぜひ読みたい・・・」海丸君がやっと発した言葉.
「そういうと思って、本棚ひっくり返して持ってきてありますよ」
ドクトルは、カバンの中から一冊の文庫本を取り出した.




