有朋自遠方来、不亦楽乎・・・・
朋有り遠方より来る、亦た楽しからずや
出典は孔子らしい.
子曰、学而時習レ之、不二亦説一乎
有レ朋自二遠方一来、不二亦楽一乎
人不レ知而不レ慍、不二亦君子一乎
子曰く、学びて時にこれを習う、亦た説ばしからずや.
朋有り遠方より来る、亦た楽しからずや.
人知らずして慍みず、亦た君子ならずや.
キュクロプスと、ヘカトンケイルの一族の救出に成功し、ふんだんに用意された、アンブロシアと、ネクタルで彼らをもてなしている時である.
「若、ご友人という方が、こられ、御目通りを願っておりますが・・・」
幼馴染みのクレーテスの1人が、今はゼウスに仕えてくれている.
「え、誰だろう・・・どこからきたと?」
「あの、レバントからきたとおっしゃられていますが・・・」
「レバント・・・」
ゼウスは、その客人と会いに、行く途中、他の考え事をしていたので、誰がきたのだろうとか、考える余裕がなかった.
「よお!ゼウス、久しぶりだな!」
そこにいたのは、ともにミカエルの苦役につかされた、仲間たち
ベルゼブル
アシュタルテ
モーロック
ベリアル
・・・・・・
といった中東の神々である.
「ええ! 久しぶりだね、みんな元気だったかい.」
「ゼウス、おめえ、すげえ逞しくなって、見違えたな!」
久しぶりのベルゼブルである.
旧交を暖めているとき、また呼ばれた.
「若、また今度は別のところから来られたと言う方々・・・・
なんでも、極東の島国から来られた方々で・・・・」
「えええ!」歓喜の声を上げた、ゼウスが玄関の方に走って出た.
そこにいたのは、
大国主命
須佐之男命
須勢理毘売命
だった.須勢理毘売は赤ちゃんを抱っこしていた.
「え、須勢理毘売、赤ちゃん生まれたの、おめでとう・・・」ゼウスがいうと
「亭主との間には、一向にさずからなかったのに・・・・
あの旅の後にできた子さ.
ひょっとしたら、あんたの子供かもしれないよ・・・・」
と須勢理毘売が、ゼウスを悪戯っぽく見ると、
「おお、ゼウス、おめえ、そんなことしてたんか!
おい、俺の大事な娘になんてことしてくれた、
表でろ!!」と須佐之男命が、凄まじい勢いで怒り始めた.
しかし、これは悪戯である.須佐之男目は、嬉しそうに笑っているから・・・
「まあまあ、親父様、そんなことありませんから、この子は正真正銘、私の子ですよ」と大国主が形だけ、宥めに入った.
「でも、遠いところよくきてくれたね・・」
「まあ、高天原に国譲り・・・息子たちがよく働いてくれたもんでうまくいったよ.
私たちは隠居ということになって、悠々自適に暮らしていた.
そこに、風の便りに、お前がいよいよ、親父さんと戦だ、と聞いたもんでね.」
「おう、俺と婿は、ゼウス、おめえの助太刀だ!戦なら、俺に、ドンと任せておけ!」須佐男はそういった.
「スセリビメは子供さん連れての長旅は大変じゃなかった?」
「俺も、娘にゃ、やめとけって何度も言ったんだが.紛争地帯、赤ん坊と女房連れて行くのはどうかと思ったんだがな.」と須佐男は大国主をちょっと非難を含んだ目で見た.
「長旅だし、どんなことがあるかわからないからと、止めたんですが.
女房が、どうしても娘をゼウスに見せるって聞かないもので・・・・・・・・」
言い出したら聞かない、こうと思ったこと、一直線に行動するのが、須勢理毘売名前の意味である.
「これが、私たちの娘・・・・」
須勢理毘売に渡されて、ゼウスは抱っこしてみた.
彼の、手つきはやはりぎこちない.
赤ちゃんは、すやすやと眠っている.
初めて見る子なのに、なぜか懐かしい・・・・
そんな赤ん坊だった
「まあ、可愛い・・・」
ヘスティアと、デメテルと、ヘラ、レア様も赤ちゃんの周りにやってきた.
皆、順番で赤ちゃんを抱っこした
「娘の、はるなだ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おばば様の昔話を聞いていた別館の面々、皆一斉に、
「えええええ!!!!」
天と大地と海の全てに響き渡る声で叫んだのだった.




