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桜の起源

ドクトルは、今日は1人で夕ご飯.神社の通りのラーメン屋で味噌チャーシューを食べて、コンビニ寄って、次の日の朝ご飯とか、牛乳を買って、お城の公園を通って帰った.


4月初めのお祭りの準備が始まっている.広場にはテントが立ち始めている.


広場の前の桜と、語る.

ベンチに座ってしばらくの間.


「どお、今年は・・・」

「いつもと同じ・・・・」


あ、そうだとドクトルは思い出した.この前、あまり歴史的な考証もそこそこに、大国主やら須佐男が、ゼウスと桜を見る旅をしたと書いた.


須佐之男命が、桜が一斉に散るのを見て、俺もこうありたい、みたいなことを言うのだが、


「ねえ、ねえ、聞いていい?」

「何ドクトル・・・」


「そもそも、日本の神話の神様の時代、桜って今のソメイヨシノはあったの?」

「ドクトル、なかなかいい質問ね・・・」


「いい質問だわ・・・私たちはソメイヨシノが多いの・・・」

「ソメイヨシノはそもそも作られた桜・・・・」

「遺伝的にはいわゆる、クローン・・・」

「つぎきとか、色々操作を経て・・・・」

「けっこう、私たちの仲間は、新しい・・・」

「19世紀頃・・・・」


「昔の日本の桜、山桜、野生のものは、桜は、咲くのも、散るのもみんなバラバラ・・・」


「私たちみたいに、一斉に散らないのよ・・・」


「へえ、そうだったのか・・・」


ドクトルは、花の種類等については、あまり詳しくはないし、厳密であろうと思っていないので、


「まあ、なんとなく、そんな気がしてたんだけどね」


創作上の、手違いについては、後で謝ればいいか、みたいな軽く考えているところがある.


「まあ、ゼウスと大国主とか、その子供が一緒に旅をしたなんて話がそもそも無理があるかもしれないから・・・その時見た桜くらい、満開から一斉に散ってもいいかな・・・」

ドクトルは、まだ5分咲きの桜たちに意見を聞いてみた.


「・・・・・・・・」


まあ、小説なんだから、その辺は、曖昧でもいいのかな・・・

「学術論文とかじゃないからな」


「・・・・・・・・」

桜たちの返事はない.


風に吹かれて、花びらがひとひら飛んできて、ドクトルの頭の上に舞い降りた.


「うん?なんだ、返事?質問の答えかな・・・」


桜の花びらをくまなくみたが何も書いてはいない.

ひとあし、お先にのさよならのたよりかな?


「・・・・・・」

はなびらは何も語らない.


「まあ、いいか・・・自分で勉強しなさいってことか・・・」


ドクトルはポケットを探って、ティッシュの紙切れを出してきて、その一枚の花びらを大切に包んで持って帰った.





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