昆虫が地上の生物の王者
実は、昆虫が地上の生物の王者である.
この前の勉強で、はばたいて、空を飛べる動物は三つしかなくて、
とり
コウモリ
昆虫
であるというドクトルの、「熱い」講義を、子供さんたちが、やや興奮しながら、聞いたのだった.かなりの人気回になったらしい(かどうかは、私はしらない).
ただ、そこでは、昆虫が空を飛ぶ時に、羽を動かして飛ぶ仕組みについては、よくわからないから、皆の宿題、ということになっていた.
ドクトルは、自分の知らないこと、いい意味で、丸投げする.投げる先、それは、ルシフェルファミリーの神々だったり、静香やはるな、海丸くんであったり、子供さんであったりするというわけである.
そして、丸投げされた、疑問を、皆は、快く、全面的に、丸ごと受け止めてくれる.
皆で教えあって、勉強する、皆で、分担しあって知識を深め、かつ広げて、後でそれを共有するというシステムを、ドクトルは、すごく好きである.
昆虫のこと、子供さんはだいたい好きなのではないかと思う.
まあ、
刺されると命に関わる、スズメバチとか、
ハエとか、蚊、ゴキブリなど、場合によっては病気を媒介することが多い、昆虫
が好きという子供は、かなり希少ではあるだろうが・・・
別館の図書室には残念ながら、昆虫に関する、本、あまりない.
ドクトルもはるなのお父さんも、ルシフェルも、アポロンも、アルテミスも、皆
人や、動物が研究とか、日常の扱う領域なので・・・
「うーん・・・・」
ルシフェルは考え込んだ.
「昆虫・・・昆虫に詳しい奴といえば・・・あ、いた!」
「え?だれ?」とみんなが聞く.
「こいつは、すごい、なんせ、通称、蝿の王だ、そう、俺のパレスチナでの親友のベルゼブルだ.そしてもう1人は、ミツバチと養蜂の神様、アリスタイオス!
あいつはアポロンの息子だから俺には孫に当たるし、その奥さんはカドモスの娘のアウトノエーだから、ハルモニアの娘、つまり、俺にはひ孫にあたる・・・・・」
ルシフェル・ゼウスの講師の紹介、そこらでやめておいた方が、例によって、血縁とか言い始めると、この物語はややこしくなるので・・・」
とにかく、昆虫のお話、あの、お二方、
ベルゼブル
アリスタイオス
両先生に伺うこととなった.考えてみれば、ものすごい講義である.
それではお話を拝聴することにいたしましょうか・・・・
まずはベルゼブル先生から・・・・
地球上の既知の生物種数は、
脊椎動物が約6万〜7万種、
昆虫が約100万種以上とされている.
昆虫は動物全体の中で最も繁栄しており、全動物の約5分3を占める大グループである.
詳細な内訳と特徴
脊椎動物 (約6万6,000種〜)
背骨を持つ動物(魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類)の総称.
主な内訳:
魚類(約3万1,000種)、
鳥類(約1万〜1万400種)、
爬虫類(約1万種)、
両生類(約6,500種)、
哺乳類(約5,500〜6,000種)。
一方で、昆虫はなんと、 (約100万種〜)
「節のある脚」を持つ節足動物のグループで、その数は現在知られている動物の中で圧倒的に多く、毎年2,000〜3,000種以上の新種が発見されているから、知られていない昆虫も含めると、実際の数は3,000万〜5,000万種に達すると推定されている.
「私の統括する、ハエの種類、これだけで何種類いると思う?そこの眼鏡の君、わかるかい?」前で聞いていた、海丸くんがさされた.ルシフェルおじさんの旧友というが、なかなか恐ろしげな感じの先生だ.それもそのはず、彼は、イスラエルあたりの、悪鬼の首領だった神なのだから・・・
「あ、あの・・・僕にはわかりません」
ベルゼブル先生は、大きく頷いて、
「それは、皆には想像しにくいことかもしれない、ものすごい種類なのだから・・・」
ハエの仲間(いわゆる「双翅目=ハエ目」)は、ものすごく種類が多い昆虫群である.
記載されている種数:約 15万種以上、
推定される実際の種数:20万〜100万種以上 とも言われる.
ハエの仲間は、なぜこんなに多いのか?
ハエの仲間(双翅目)は進化的に非常に成功していて、次のような特徴がある.
ほぼあらゆる環境に適応(熱帯〜寒冷地まで)
幼虫の食性が多様(腐敗物・血液・植物・他の昆虫など)
繁殖力が高い
小型でニッチを細かく分けられる.
まず「ニッチ(niche)」というのは、生態学では
その生き物の「生活の役割・居場所・仕事」全部ひっくるめたもので、
つまり、
何を食べるか
どこに住むか
いつ活動するか
誰と競争するか
これら全部がセットで「ニッチ」という.
「ハエ」と言ってもかなり幅広い
実は私たちが普段「ハエ」と呼ぶもの以外も含まれます.
イエバエ
ショウジョウバエ
ハナバエ
アブ(刺すタイプ)
カ(蚊)も同じ仲間
つまり「ハエ目」は、かなり巨大なグループである.
他の昆虫の種類と比較すると
甲虫:約40万種(現在わかっている、最大グループ)
ハエ目:2番目クラスの巨大グループ
・・・・・・・・・・・・・・・
「で、先生、ハエとか、甲虫、なんで飛べるのですか?」静香が一番聞きたかったことを質問した.
「君、これはすごくいい質問だ.そもそも、空を羽ばたいて飛ぶことにできる動物は、なんだか知っているかい?」
「まず、鳥」健ちゃん
「コウモリ・・・」愛ちゃん
「虫・・・」なんとアンテロスくんである
「ほお、ルシフェル、これは驚いた、お前の友達のお子さんたちは、神童か、そんなことまで教えているのか!」
「蝿の王」は、少し驚愕して、この子供達をまじまじと見た.
「あ、それは、こいつが、子供達についこの間、教えたんだ・・」と後ろで隠れるように聞いていた、ドクトルを、蝿の王の前に突き出した.
「ヒエー・・・」ドクトルは、一瞬恐怖の声を上げた.
「なんだね、君、まるで、生贄に差し出されたような声を出すね.」
「君は普段から、なかなかいい講義をしてくれたようだ.私の話もしやすい.
それでは、鳥が飛べる仕組みについては話してくれたものと思う.」
ベルゼブル、つまり、地獄の堕天使序列No.2にえらい褒められようである.
「昆虫が飛べる仕組みについて話をしよう・・・・・」
彼は続けいうのは、
「昆虫の飛行進化の核心」と言っても良い、
カブトムシの仲間のコウチュウ目と、
ハエの仲間の双翅目
の飛び方の仕組みから説明してみよう.
なんかすごくいい話、なんじゃないでしょうか?




