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大空に向かって羽ばたく・・・

「お、なんだ、ドクトル、この物語も、とうとう、最終回かい?」とルシフェルが聞いてくる.


「え、なんで?」ドクトルが逆質問である.


「だって、おめえ、大空に向かって羽ばたくって、まあ、俺の若い時の留学の話とか、兄弟の神々と、合流していよいよクロノスの野望を粉砕するってとこまで来たから、神々、みんな天使の姿で、大空に向かって飛んでく・・・で、おしまい・・・みたいな.」ルシフェルの勝手なストーリー予測であるが、


「いや、全然違いますよ.今日も、ドクトルの医学生理学の教養講座ですよ.まあ、AIによると、アテナさんやら、海丸くんの冒険物語と違って、教養話は、地味で、退屈、その容赦のない意見としては、読者は読まない、読者はむづかしい話で、置いてけぼりにされている気になる、だから、こんな話は書くな、やめろっていうんですからね.ひどいと思いません? でも私は、自分が描きたいから書く.それだけです.」ドクトルはなんか力が入った喋り方である.


「ほお、じゃ、今日も、PVは来なくても関係なしって、物語な訳だな、みんなどうする?聞いてくかい?それとも・・・」ルシフェルが、図書室から出て行こうとする.


「あたしはやめとくよ・・ちょっと仕事が忙しいから」

「あたしもちょっと、晩御飯の支度があるので・・・」


とアフロディーテと、はるなは、は図書室から出て行った.


「あたしも、最終回かと思って聞きに来たのだけどね・・・」とデメテルのお母さんまで・・・


「いや、今日の話は、大空に向かって羽ばたく、動物のことですよ」ドクトルの説明.


つまり、羽ばたいて空を飛ぶことができる動物は、


昆虫

コウモリ


である.


「要するに今回の話は、これらの動物がなぜ、羽ばたいて空を飛べるか、という話です.」とのことである.


「あ、じゃあなんか面白そうな話だから、私は聞いてこうかね」デメテルの母さん、ありがとう!


「ねえねえ、じゃ、僕たちが、天使の格好で空を飛べるのはなんでかってこともわかる?」キューピーが食いついてきた.


「なんか面白そうだね、あたしも天使の格好になるけど、羽ほんとに必要?って思ってたんだよね・・・」アテナも日頃疑問に思っていたことが聞けるかも、ドクトルの話に期待を示した.


海丸くんが飛ぶ時には、龍になるから、これはなんで飛べるかわからない.羽ばたいたりしないし、なんか神々のエネルギーを放出して飛ぶらしいのだが・・・


「空を飛ぶ蛇もいるし、モモンガなんかは?」理系女子の静香は鋭いところを聞いてくる.


「いい質問です、今日の公演の、本質的なことを、静香さんの質問は、ほとんど提示してくれています.その話から・・・」


「そもそも、空を飛ぶことのできる、動物、蛇や、モモンガ、これらは羽ばたいて飛ぶわけではありません.」


「うんうん・・・」

子供さんたちは、一番前でかぶりつきで、ドクトルの話を聞く.


子供さんのレギュラーメンバーは、もちろん、健ちゃん、愛ちゃん、そして、海丸くんに、キューピーなのだが、この頃はキューピーの弟のアンテロスくんも、お兄ちゃんたちに混じって色々勉強を始めたところである.


「モモンガ、空飛ぶ蛇、これらの動物が空を飛ぶのは、滑空と言います.高いところから飛び降りるとか、下から引っ張って、空を飛ぶ、グライダーみたいなもので、飛行機みたいに、動力があって、自分で飛び上がるのとは違います」


「うん、うん・・・」


お、なかなか面白そうな話じゃねえか、と、ルシフェルと、アポロン、アテナと静香も、子供たちと一緒になってドクトルの話を聞く.


羽ばたきを動力にして地面から、空に飛び出す、飛行機型の飛行をする、あるいは、できる動物は、先ほども述べた通り、鳥、昆虫、コウモリ、だけです.


「他になんかありますか?あったら教えてください、あ、後では話しますが、天使は除外して議論します・・・」


まず鳥から・・・・


鳥が空を飛べる理由.これはドクトルは、知っていて、患者さんのお孫さんの現役の獣医師の先生に話して、感心された事がある.


「先生、よく知ってますね、それ、獣医師の国家試験のヤマなんですよ・・・」と


そもそも、鳥は、

骨がスカスカで軽い.


体の中の水分を極力少なくしている.だからおしっこをしない.最小限水でやりくりするので、水を余計に使わない.白いフンのようなものは、あれは尿酸です.

できるだけ、水分を節約して体を軽くする目的です.


そして、「羽毛」がある.これには体温を保つ、保温効果も期待できるが、

「羽で鳥は、風を捉える!」


そして、羽ばたきの筋力はどうやって出すか・・・・


鳥は、大胸筋が異常に発達している.鳥の羽ばたき動作、は、我々が、上腕骨を、体に引き寄せる動き、と同じと考えられる.


体を持ち上げるだけの筋力を出そうと思うと、強力な大胸筋が必要になる.

大胸筋が付着する胸骨の前面には、竜骨突起という、突起があり、そこで分厚い、大胸筋が付着できるようになっている.ゴリラとかに見られる、矢状稜ってこの前、火を使うようになって、人間は、側頭筋という、噛む時に重要な筋肉は猿たちより弱く薄くなったという話をしました.ゴリラの頭には、側頭筋が付着する突起があり、それが矢状稜というわけです.


さらに、肩甲骨と、胸郭(つまり、肋骨と胸骨が作るか提灯の骨組みのような、骨格構造)が、鎖骨だけでなくて、烏口骨という骨で固定されて、さらに肩甲骨の「つっかえ棒」として働らいているので、肩甲骨の動きが少なくて、大胸筋の力を全て、上腕骨の内転運動、つまりは羽ばたきによって生じる力を効率よく揚力として伝えることができる・・・・


以上が、鳥がはばたいて空を飛べる理由のようです.


「じゃ、コウモリは・・・」健ちゃんの質問である.


「健ちゃん、いい質問です.私、この前、国立科学博物館で、コウモリの骨格、見てきたのです.烏口骨と、胸骨が繋がっているように見えなかったのです.天井に展示してあったので遠くてよく見えませんでした、これはまた今度行った時によく見てみましょう」


「じゃ、ドクトル、昆虫が飛ぶときは、どうなっているのでしょうか?」海丸くんもいつもいい質問をする.


「昆虫、実は、なんで羽を羽ばたかせて空を飛べるか、私はよくわからないのです.昆虫は、脊椎動物と違い、筋肉、骨格のシステムが全く違いますから・・・

昆虫がなんで飛べるか、ということについては、皆さんの宿題、ということにしましょうか・・・」


「はーい!」子供達は元気に返事して、今日の授業は終わり、かと思ったら


「じゃあ、さ、なんで天使は飛べるのさ?」アテナが質問すると、隣でキューピーがうんうん、しきりに頷いている.


「そもそもですね、天使の羽は、上肢とは、別に、背中についています.私がいろんな映像とか画像を見たところ、鳥と同じ、翼の機能を持っている神々は、ハルピュイアだけですね.だから、神々が天使に変身して、空を飛ぶときの翼はまあ、言ってみれば・・・」


「まあ言ってみれば・・・」


伊達ダテ翼・・・・ということになりましょうか?ただの飾り.だって、大胸筋と翼、関係ないところにありますからね」」

でも、とドクトルは続けて、

「しかし翼がないと、はばたいて、天使が飛べない、となると、おそらく天使の翼、羽ばたき運動は、鳥とは違って、未知の仕組み、ということにしておきましょうか?」


なかなか面白い話だった.こう言った話は時々入っていてもいいのではないか、と子供さんたちは皆思ったのだった.




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