このカンファランスは、「第何回?」
会場アナウンスははるなの役目である.
「それでは、これより、会長の毘沙門天、多聞天玄武より、開会のご挨拶をいたします・・・」
毘沙門天、多聞天玄武はかなり緊張しているようである.
手と足を、左右同じ側を出して歩く様子はまるでヘパイストスがつくった、動く人形のようだ.
「ええ、私、多聞天玄武、この度、この名誉ある、第・・・・・、第・・・」
裏方のアテナと、静香と海丸くんは即座に対応する、「あ、そうか、この会何回目?」
海丸くんが急いで調べる.しかし、記録にない回も多い、
「まあ、どうせ、皆さん、適当にやっているでしょうから、第3790回にしちゃいましょうか・・・」
ホワイトボードに大きく書いて、第3790回と書いて、玄武に見えるようにした
「ええ、名誉ある、第3790回七福神カンファランスの会長を拝命いたしました、毘沙門天・多聞天玄武であります、この度は多くの方のご参集をいただき光栄であります・・・」
玄武がここまでなんとかしゃべったところで、「うううん!」と咳払いをして、立ち上がったのは、学会の重鎮、シヴァ神である、「大黒様」である.
ものすごい威圧感である.
「君、第3790回は去年私が、ヒマラヤで行った回だ、だから今年は、3791回、なんと素数の年だ、いいではないか・・・・」
(玄武は即座に計算して、3791=17X223・・・あ、素数ではない・・・・さすが、インド出身、理系エリート、ヘパの弟子だけはあるのだが、とにかく緊張している・・・)
「あ、そうでした、今年は、第3791回、素数の年でした、、いや、あの、3791そう、あの、いや3791=17X223、あ、素数ではなかったですね.とにかく、この、寒くて空気の薄い、ヒマラヤの山頂まで、よくぞお集まり・・・」
ちなみに前回の、ヒマラヤを会場とした、第3790回総会には、玄武は参加しなかった.
玄武がしどろもどろになりながら、裏方に、(ちょっとおめえ、違うじゃねえかというジェスチャーを送った)
また、海丸くんは、ここは日本!ヒマラヤじゃない!とホワイトボードに書いた.
ルシフェルが、舞台の袖で、笑いを堪えている.
ヘパの親方も今回は裏方として働いている.弟子の玄武のサポートである.
「あいつ、ほんとに緊張してやがんだな・・・」ヘパの親方がおかしくてしょうがないということを言うと、
「ぷ・・・ぷ・・・・・・」ルシフェルもおかしくて吹き出しそうなのを必死で堪えている.
海丸くんが、ルシフェルに、向かって、ちょっと黙ってて、おじさん、と手で振り払うような動作をしているところで、カーテンが少し開いて、会場から少し見えてしまた.
「あ、ゼウス!」とシヴァに見つかってしまったところで、ルシフェルが大声で笑い出した
「ぷ、ぷ、ブワ、はははは・・」
「あ、あんなとこに!」会場にいた、弁財天・サラスバティーと旦那さんのブラフマー、一緒にきていたヴィシュヌも、立ち上がって、ゼウスを指さして、壇上に駆け寄っていった.
毘沙門天は、シヴァの縁者で、ゼウスに預けられて、そのつてで、ヘパイストスの工房で、鍛冶屋修行を続けていた次第である.
インドと、ギリシャの神々が、旧交を温めあった.
「ところで、日本の神々、いないな・・・」シヴァ神が、旧知のゼウスに聞いてみた.
「そお、須佐男、大国主、事代主、建御名方、武甕槌・・・あいつらしばらくあってないな・・・」ヴィシュヌや、サラサスバティも、日本の神々がいないことを、寂しがった.
「まあ、色々事情があってな・・・」ゼウス・ルシフェルは、会場スタッフの方を見た.
アテナや海丸くん、静香たちと色々と打ち合わせをしている、はるなを見てルシフェルは少し、困ったような顔をした.




