表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
238/299

「けいれん」について

神経学で重要な症候の一つである.


脳の病気に伴って起こることが多いのだが、

アルコールがらみやら、

低ナトリウム血症やら、

血糖の異常やら.

子供の発熱やら


でも起こることがある.

けいれんって一体なんなんでしょうね?


とドクトルは、ルシフェル先生に聞いてみる.


「神々にもけいれんを起こしたという記録、神話にあるかい?」とルシフェルが逆質問である.


「さあ・・・」ドクトルは浅学にして知らない.


海丸くんや、静香、アテナに、はるな、片っ端から同じ質問を聞いてみたが皆知らないらしい.


かのヒポクラテスは、「てんかん」のことを神がかりではなくて、「脳の病気である」と指摘したらしい.「神聖病について」という本の中で述べているらしい.


そもそも、人と神々の中枢神経の仕組み、同じかどうかもよくわからないのだ.


ずっと前に出てきた、百目なんて奴がいた.アルゴスという、ヘラ様の使いの、見張り番、ヘルメスに殺されたと言われていたが実はそうではなくて、ルシフェルの診療所に時々来て、主に100個の目がそれぞれに眼科的病気で収拾がつかなくなっているという問題患者のことを覚えておられる読者も多いことと思うが・・・


そもそも、視神経の発生とか、視力視野、どうやって情報処理すんだ!


「精霊の神経生理学」なんて本がルシフェルの本棚にあるのだが、そんなものが読めるものは別館にもいやしない.


視力、視野、よりもさらに神秘的な症状、

「けいれん・・・」ドクトルがつぶやく

「けいれん・・・」ルシフェルもつぶやく

「けいれん・・・ですか・・・」海丸くん.


けいれんの発作が慢性的に起こる病気を「てんかん」という

だからドクトルは、けいれんが一回きりの時は「てんかん」ではないと教わった.


脳の病気に伴って起こる、部分てんかん、一昔前までは、抗てんかん薬、結構副作用がおっかない薬が多かったから、なかなか薬を始めるということができにくい時代があった、のだが、最近使われる抗てんかん剤、副作用があまりなくて、使いやすくなっているかもしれない.正、効果については、つまり発作を抑えるという働きについてはあまり従来の薬と変わりがないらしいから、薬を二種類、三種類使っても発作のコントロールがつきにくい時にはてんかんの専門センターに相談しなさいということになっている.ありふれた症状、なのだが、いかんせん、「てんかんセンター」そもそも日本中津々浦々にたくさんある訳でないので、実際に痙攣の患者さん、てんかん疑いで、発作のコントロールがなかなかつかない方の治療をどうしようかと悩むことが多いのだが.


「今てんかん外科の専門の先生って何人いるのだろう?」

ネットで検索してみた.AIにも聞いてみようか・・・


てんかん専門医の数(日本)


日本てんかん学会認定 てんかん専門医:約800〜900人前後


2021年頃 793名という報告があります。

2024年頃の資料でも 約900人規模とされています。


日本のてんかん患者は 約100万人と推定されており、専門医は相対的に少ないと言われています。


専門医のバックグラウンド(例:2022年頃の資料)


診療科専門医数

小児科約456

脳神経内科約114

精神科約101

脳神経外科約201

合計約900

(学会資料)


つまり、脳外科バックグラウンドのてんかん専門医

≈ 約200人


しかし「てんかん外科医」はさらに少ない

脳外科医 ≠ 全員手術をするわけではなくて、


てんかん外科を実際にやっているのは

てんかんセンター、大学病院、高度機能病院にほぼ限られる.


実際の手術施設は

日本の 包括的てんかんセンター:約30〜40施設

年間手術を行う脳外科医、推定 80〜120人程度?


なぜ、神経細胞が、一気に興奮して、「けいれん」という現象が起こるのか.

古来から神秘的な症状とされてきた.


脳の病気以外なぜ「けいれん」が起こりうるのか・・・


2018年に出た「てんかん 診療ガイドライン」


まず、てんかんとは何か?


「てんかんとは、てんかん性発作を引き起こす持続性素因を特徴とする脳の障害である.すなわち、慢性の脳の病気で、大脳の神経細胞が過剰に興奮するために、脳の発作性の症状が、反復性に起こる.発作は突然に起こり、普通とは異なる身体症状や意識、運動及び感覚の変化などが生じる.明らかなけいれんがあればてんかんの可能性はは高い.」とある


またてんかんと紛らわしいものには、次のものがあるとして、


失神

心因性非てんかん発作

過呼吸やパニック障害

脳卒中、一過性脳虚血発作

睡眠時随伴症状(レム睡眠行動異常、ノンレムパラソムニア)

急性中毒(薬物、アルコール)薬物離脱、アルコール離脱

急性代謝障害(低血糖、テタニー)

急性腎不全

頭部外傷(1週間以内)

不随意運動(チック、振戦、ミオクローヌス、発作性ジスキネジアなど)

発作性失調症?

をあげている.


「アルコールをやめてすぐとか、睡眠剤のある種の薬は、急にやめると、けいれんを誘発することがありますよね」


低血糖、低ナトリウム血症もけいれんを起こすことがあるのだが・・・・


どなたか、神話と、神経の症状について詳しい方、神々で「てんかん」を疑わせる症状を呈したことのある方をご存知の方はいらっしゃいますか?


歴史上有名な方では、

カエサル

ジャンヌ・ダルク

ゴッホ

ドストエフスキー

・・・・

などはてんかんだったと言われていますが・・・


亡くなった後、神々に列せられたので、カエサルをあげる方がいるかもしれないが・・・


実際にカエサルが、発作を起こしたというような記述は、塩野七生先生の「ローマ人の物語」には少なくともなかったように思います.なんでも映画で、シーザーが大発作を起こしているシーンがあるらしい.



「あ、後、ディオニソスさん・・・」ドクトルがきくと、

「奴の場合は、アルコールがらみだから、さっき書いてあったろ、除外診断になるんじゃねえの?アルコール離脱症状はけいれんを起こす、これ、状況がらみの発作はてんかんとはしないという立場からすると、てんかんとは言えないということになるわな・・」ルシフェルの意見であった.


要は、怪しい症状があったら、病院を受診して、神経学に詳しい先生に診てもらいましょうということになってしまうのか・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ