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寝転がって、花を愛でる、しかし何か足りない・・・

寝転がって、花を愛でる、しかし何か足りない・・・


ゼウスが最初、野宿をした花畑・・・


今日は、皆でごろりと寝転がっている.


大国主命

須勢理毘売命


事代主神

建御名方神


少彦名命


そしてゼウスである.


大国主の館から比較的早い時間に出かけてきた.農作業をしている、民が、王様一家のおでかけを見送る.


若い娘たちは、王様のお出ましと聞いて、皆、黄色い声をあげる


「まあ、今日は王様がお出ましよ」

「え、なんで早く教えてくれないの・・・私すっぴんで出てきたじゃない」

「私も、もっと派手な服着てくれよかった」

「わあ、どうしよう、私、顔に泥ついちゃった・・・」


大国主命は、民の一人一人に手を振って、そして優しく声をかける.


「やあ、じい、元気かい、また最近腰が曲がったね、おや、婆さんは少し背が縮んだかい?転ばないように気をつけなよ、骨が弱くなってるかもしれないからね.」


「王様、いやいやなんとももったいないお言葉・・・」


「あ、そういえば爺さん、お前んとこの嫁、この前見たときはだいぶお腹大きくなってたな.子供はいつ生まれるんだっけ、大事にしろと伝えてくれ、あまり力仕事させるんじゃないよ・・・」


といった感じである.


「わー」と野原を走り回っている悪童たちに向かっては、


「わっぱたちよ、そんなに走り回って怪我などするでないぞ、ちゃんと父様、母様の言いつけを守って手伝いしろよ、そして、学問もするといいぞ!」


悪童どもも、走り回るのをやめて、王様の前に控えて、元気よく


「はい!」と返事をする.


「なんとものどかですね・・・」ゼウスはいつもののんびりした声で、国の景色の風景のことを言う.


「そして、民が皆幸せそうだ、大国主神様が、いいまつりごとをしているからだね・・・」ゼウスが感心すると


「いえいえ,私など、民の一人一人に声をかけてるだけで、大事なことは、息子たちと、スクナヒコと、女房が皆やってくれます.私はただの顔役ですよ・・・」

大国主が謙遜すると、


「いやいや、その人に任せるということが、あなたのいいところだと思いますよ・・

私も結婚して子供ができたら、ぜひ見習いたい・・・」ゼウスがいうと、


須勢理毘売命は「おや、ゼウス様は、まだ奥さんをお持ちでないので?」


「私なんかは、まだまだ、親父に追放されて、政治犯の身分ですから、親父とのゴタトタもまだ、片付いていませんしね・・・」ゼウスは少し寂しそうな顔をして西の空を見た


「それに、兄弟姉妹たちは、まだ、幽閉されたままですから・・・」


皆でおしゃべりをしながら、最初にゼウスが野宿をした、野原に来た.まだ、花はそのままである.お弁当を食べてから、皆で寝転がった.


春の日差しは少し暖かく、眠ってしまいそうである.


おしゃべりな草花の精霊たちが、絶えず、誰かに話しかけてくるのが聞こえる.

精霊同士の口論や、口喧嘩も時々起こるようである.


精霊たちのおしゃべりがひと段落ついて静かになったところで、神々は、皆、少し眠ってしまったようである.


また精霊たちのひそひそ声が聞こえ、眠りが浅くなったところ、

大国主命の隣で、横になっている、須勢理毘売命の隣で、一際大きな、いびきの音が聞こえる.


「ガー、ゴー、ガー、ぐー、グルルル・・・・」


精霊たちがひそひそ声で話をする.風に揺れる、鈴のような声、そのひそひそ声が少しずつ聞き取れる音量になった.


「須佐之男命・・・・」

「根の国の王様・・・・」

「冥界のドン・・・」


「ヒェえ!」とびっくりして飛び起きたのは大国主命一人だけであった.


須勢理毘売命も、事代主も、スクナヒコも、皆、なんだと、目を擦って、ゆっくり起き上がる.


「なんだ、父上か、いいの、こんなところでそんなのんびりしていても・・・」


「おう、俺もこんなポカポカ暖かい時には、あんなジメジメくらい、根の国なんかで、ぼけっとしていたくねえ!ちょっくら、娘と婿の様子を見にきたってわけだ」


「あ、舅の君様、あらかじめ、おっしゃってくれれば、迎えのものをやりましたものを・・・」大国主は何やらえらく、恐縮している.怯えているようにも見える.


「なあーに、そんな気遣いは一切無用!ところで、おお、そこのわけえの、あんたは異国の方と見たが・・・」


須佐之男命がゼウスに気がついて声をかける.


「あ、私・・・私は、海の向こうの、大陸の西の果て、ヘラスの国から参りました、ゼウスと申します.皆さんにはすごくよくしていただいています.この国の人たちも皆いい人たちで、聞けば、舅の君様が作られた国だとか・・・」


「おお!まあな.おめえ、いい面構えだ.なかなか根性の座ったやつみたいだ、気に入った!ゆっくりしてくといいぜ.」


須佐之男命は、異国のゼウスにこの国の作法?というか、草花の精霊の声の聞き方をそれとなく教えてくれた.


「なあ、こうやってな、寝っ転がって、風の音に耳を澄ましてみな.

聞こえるだろうよ、

ほら、

草花や、木々のささやき、

そして空の霊、

土の霊、

海の霊、

獣の霊、

雲の合間からこっちを伺っている、雷小憎、

雪の結晶の妖精

皆、俺たちとは一心同体、そして、大事な仲間たちだ、


その声を聞く、まあいってみれば、

絶好の場所と方法、それが花畑、そして昼寝だ・・・」


初対面でゼウスは、日本で一番の荒ぶる神である、須佐之男命に気に入られたようである.


「でも、なんか足りねえな、おう、大国主よ、おめえ、なんか足りねえと思わねえか、この、葦原中国の春によ・・・・」


「さあ・・・・」


皆がわからないと、頭を抱えていると、

事代主神が「あ、そうだ!桜だ!先週終わったのだった.この国の西から東、南から北に、桜の花の咲く時期が少しずつずれている」

彼が続けていうには、

「異国から来た人にはわかりにくいことですよね、この国の季節の移ろいは・・」


「今ならどこら辺だろう・・・」大国主が息子たちや、スクナヒコナに聞いてみる

「さあ・・・」スクナヒコにもわからない.


「今は私の母のいる、越後国あたりでしょうか・・・」建御名方神がいう.


のっし、と起き上がった、須佐之男命は、ゼウスに向かって、いう.

ほとんど命令のようにいう.


「よーし、異国の人!これからこの国の自慢を見せてやる、

東の方に向かってたびだ!

みな、とっととしたくしろーい!」


意味不明の旅・・・・

桜前線を追う旅?

この続きを追うことにしよう.



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