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火の賜物 

火の賜物 

人は料理で進化した.


リチャード・ランガム


この前にも触れた、人は火を使うことで、料理を初めて、

肉や、穀物を効率的に消化吸収することが可能になった.


噛む労力が、減少し、口は小さくなり、歯の形が変わった.


側頭筋がスマートになり、頭蓋骨の形状が変わり、矢状稜と呼ばれる

巨大な頭蓋骨の突起にまで及ぶ分厚い側頭筋を発達させるゴリラから人に変わることができた(?)つまり、側頭筋の厚みを薄くすることで、側頭骨の窪みが小さくなり、変わって側頭骨は外に向かって凸となり、頭蓋内容積、つまり脳の容積が、増加した.これは国立科学博物館の地下の霊長類展示スペースのパネルに書いてあった気がした.


ランガム先生の本には、ミオシン重鎖の情報をコードする、遺伝子の変異(失活)により、側頭筋が弱々しくなった.変異した遺伝子は、MYH16と呼ばれる.ただし、これは噛む必要が少なくなった原因ではなくて、結果かもしれない.


消化管は絶えず膨大なエネルギーを使用しなくて良くなった.


消化吸収に使われていた余剰分の代謝エネルギーの多くが、脳の活動に振り向けられて、それが脳の発達を促進した


体重の2%の脳は、なんと大社のエネルギーの20%を消費する、大食臓器なのだ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「なんか、アテナが食べてばっかりいるのに太らないことを文化人類学的に説明しているみたいですね.」海丸くんが上手いことをいう.


「しかも、アテナさんは、知恵の女神・・・・」ドクトルも同意である.

「しかも俺のあの娘は、親父である俺の頭の中から、いいところを全部持ち出している、高次の脳機能は人並外れて、すごい.我が子ながら・・・・」ルシフェルの意見である.


「それは頭はいいわけだ、そして、その頭=脳の活動を支えるには、膨大なエネルギーが必要である・・・・」静香のコメント.


「そう、それでお嬢は、あんだけ、食っても太らない・・・」多聞天(毘沙門天)玄武はいう.


「おっとそんなこと言ってると、すぐに帰ってくるぜ、あのお嬢は地獄耳だ・・・」増長天朱雀.


「でもな、お嬢が飯食う話してると、なんか俺らも腹減ってこねえ?」

持国天青龍が言う.


「あ、あそこ、あっちあっち・・・・」と広目天白虎が図書室の入り口の方を指さした.


「あーんたたち、私の悪口言ってたでしょ・・・・」なんとそこにはアテナが立っていた.


ハンバーガーの袋を持っている.結構大きな袋だ.

中を取り出して、テーブルに並べて見せる.


ビックマック 3つ

ダブルチーズバーガー 3つ

フィレオフィッシュ 3つ

チキンフィレ 3つ

ポテトのLを5つ


・・・・・・・・


「え、これお土産じゃないよ、あたし一人でこれから、食べるんだからね、あんたらにはやーらね!」


「えーそれはねえっしょ・・・」朱雀が言うと、

「って、うそうそ、ほら、同じのもう一つあるから、みんなでわけな.」


同じものが入った袋の中、アテナが一人で食べたと同じ量を皆で分け合って食べた.


あっという間に、アテナはテーブルの上のものを全て食い尽くし、涼しい顔をして、部屋を出て行った.


そこにいた皆は呆気に取られるばかりである.




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