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なんだかんだでエピローグ

戸神は新幹線の定期を買ったといって

以前よりちょくちょく来るようになった。


要は学校以外でも会うようになったから

なんだけどな。


俺の方も行ってやりたいとは思うんだが

如何せん金がねぇ。


こればっかりは愛だの恋だので

カバーしきれるものではない。


バイトをするには受験で時間も取れないし。


「は?アンタに会いに来る為に

購入しただって?

バっカじゃない?

緑先輩の技盗みに来てんだよ。

アンタはついでだ」


その割には近衛といる時間より

断然俺といる時間が多くね?


相変わらずの減らず口だが

コイツの発言は大概が逆を

意味してるって知ってるから、

それを置き換えながらニヤニヤしてる。



戸神は、気味悪ぅというが

恋する人間はどこかネジの一本か二本

飛んでて、おかしくなるんだと

最近では思うようになってきた。



まぁ、実際近衛のプレイを静かに

見てる時もあるんだが。



あ、また始まるか……



「緑先~~~輩」



近衛にちょっかいをかけると、


「テメー!鷺我に帰れ!

もう来んな!!!

近衛、お前が放置してるのが悪い!」


「独り占め反対~~」


「近衛に気安く触るなっ!!」


「え?何で?理由は?ね、理由!」


「――くぅうう!!!」



杠を怒らす事になって練習に支障

きたすからいい加減やめろって

言ってるのに。


というか、近衛のヤツ戸神と俺の事

アイツに話してないのか?


一言、言えば杠だって何も

あそこまで怒らないだろうに……



もしかして俺に気ィ使ってんのか?



「…………」



――いや、アイツはそんなタマじゃねェ。


杠と戸神の言い争いを眺めている

近衛の顔を見てそれを確信した。




あんの野郎―――そういう事か。




つまり、

言うつもりはねーんだな?




……怖ぇな、お前。




杠、お前の相手、


普通じゃねーぞ?知ってんのかよ?





……戸神、よかったんだぜ?俺で。


お前じゃ到底アレは扱いきれねェって。











「すっかりウチに馴染んじゃってるね、戸神」


「そう、だな」


部活からの帰り道、久々に

秋一と帰りながらそんな話をしていた。


確かに時々、同じ一年とかに

パスのやり方とか教えてくれてるみたいだ。


「いっそ、近衛みたいにウチに転入してくれば

誰かさんが喜ぶだろうにね」


「アイツは来ねぇーよ」


何だかんだ言ってもアイツは

鷺我を一番大事に思ってる。

キャプテンである事も誇りに思ってるし

それに恥じないようにとの責任感も強い。


ウチには単に遊びに来てストレス発散しに

来てるだけだ。



それを絶対口にしないアイツの

プライドの高さは嫌いじゃない。



「秋一、前に聞かれたじゃん?

男同士がどうのって、アレ」


「うん……」


「少し考え変わった。

好きになちまったもんは仕方ねぇよな。

ってくらいにはな」


「冬至!」


「な、なんだよ?」


「俺ね、俺、好きな人がいるんだ」


「ほう、初耳。誰?」


「トシもよく知ってる人」


「ってことは俺のクラスの女子か?」


「ううん、男」


「………………は?」


「サッカー部の――」


「お、同じ部!????

いやいやいや、べ、別に良いから言わなくて。

ソイツ見る目変わるから聞きたくねぇよ」


「いーや、言いたい、聞いてよ。

もう偏見ないんだろ?」


「ヤメロ。それとこれとは別。

知ってる奴のホモ話の情報

もうこれ以上いらねーっての」



「名前はね――」





「秋、マジやめろぉ!!」




番外編第二弾終了です。

読んで頂き有難うございました。


自分的には『戸神、彼氏の家に行く』編みてみたい(笑)


 <告知>


『取引は事の外高くつく』18禁 編。


番外編でちょこちょこ出てきてた

本編主人公のアイツらの色々を垣間見れます。

相変わらずの近衛っぷりで束ちゃんヘロヘロです。


あと、当然灼熱後ということもあり

日野先輩も関わってくるのですが

どうなることやら……


短いSSです。


現在自サイトにて公開中です。

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