おまえは、必要とされた。
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その言葉は心の深く余韻が残った。
「信じて…くれた?こんな自分を…」
見ての通り私は傷だらけだ。血だらけで自分でも必死の思いで一歩、一歩と前に前進している。
"自分は、弱い”それは薄々分かっていた。
だいたいこんな世界では、強いか弱いかだ。弱肉強食だ。弱いやつは殺される。でも…
強いか弱いかなんてそんなの馬鹿げてるよ!
弱いやつにだって強くなれるはずだ。
そして、ここでは、もう一つ発見があった。
変に期待をしてはいけないということだ。
もう事態はどうなるか?なんて分からない。
ただ流されて、パニックになってのループだ。
どうせ、今回も死んでいくだろう。この青年も、自分も。
だからって…。
「助けて…くれ」その言葉には確かに重みが感じられた。ただ、がむしゃらに、自暴自棄のように、お願いしたことではないという事は確実にあっている。そんな《弱い自分》を信じてくれた…
もう、ただ流されて生きていくという運命は自分が自分の手によって滅ぼすかもしれない。
助けてくれってお願いされたのだ…お前が必要って言われたんだ。
それで、敵を殺されようが…殺そうがどちらにしよ戦うのがマナーってもんじゃないか?
自分に問いかけた。
せめて、少しは動かなければならない…そう思って一歩、一歩と前進した。
「さて、どう倒そうか?」
気づくと、自然と敵を倒すという思考になっていた。
「まぁ敵なんだから当たり前か。」と思いながらも今までの自分に情けなくなってくる。
そうだ!杖がある。完全に忘れていた。
では、あとはよくある無双展開だ!と思い微笑を浮かべながらべたべたと杖を触り何かエフェクトがないか見つける。
やばい…敵が迫ってきた。
ない、ない、ない、ない、何もエフェクトがない。
魔法で無双とかの展開を思っていたが全然違う…
一つ、思ったことがあった。この杖先がひどくとがっている。
杖を突く床に刺さったこともあったから、少し違和感があったがまさかだ。
これは、魔法使い用の杖ではない。誰がこんなにツンと尖ったものをもちあるくだろうか?
ではなんだ?何用のものなのだ?
先端が尖っている?そのことから、剣かもしれないと思いだした。
それも、ただの剣先から多角形が伸びているという剣だ。
それしか、ありえない。まさかと思い、先から指でなぞってみると血が出た。
剣士だったのだ。さぁ、戦える装備は整った。あとは力だ!




