再現される記憶。
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「戻ってきた…」
「せめてかっこつけて終わりたい」という小さな小さな虚栄心から生きることができた。
自分としても少し情けなくなってくる…
そんな事よりも傷が痛い…
幸い自力で動けるくらいの傷であったがジンジンと痛む。
そこで寝ることにした…回復を待とう…
「ふぁぁ」
ちょうど大きなあくびが出た。そういえば、ここにきてから一回も寝ていない。
いろんなことがあったのだ…そうだいろんなことが…
とりあえず、ベッドもないので雑魚寝することにした。
「なにか被るものは…」
クローゼットの中をあさってみると、魔法の杖らしきものを見つけた。
いい方向に転がってきた?と思いながらも被るものを見つけた…
「ふぁぁ」
また、あくびをした。外は、少し肌寒かったので暖かくて助かる…
眠りについていく…そのあとどうなるかも知らず…
ここは、どこだ…
体に重さを感じない…
そのことから、多分夢なのだろう…
「お前は、、、怪物だ」
唇が青くなり震えながらあの女性のシーンが再現される。
ここは多分夢だ…でも…夢かもしれない…
でも自分は何がどうなっているのかを突き止めるため何か言ってみようと思った。
「あ、あなたは誰ですか?」
思わず聞いてみた。
なにか恐怖が混じって声がかすれる…
すると女性は言った。
「あ、あ…」
徐々に声のトーンが上がっている。
「あ、あぁぁぁぁぁ」
激怒するような口調で言った。
そして、最後に言った。
「なんて…ことを…」
「なんて…ことを…」?私が何をしたのというのだろうか。
すると、女性が必死の様子で右手をつかむ…
だんだんと力が強くなってきて痛い…
何か恐怖心が僕を締め付けている…
「怖い…怖い…怖い…」
疑問がまた一つそして恐怖が増えながらも睡眠から覚めてくる…
「ハッッ」
目が覚めた。
心地よいはずの睡眠が一気に悪くなった。
目の奥が痛い…
頑張って立ち上がる。
体がふらふらする…頭が痛い…
すると、家が前以上に崩されていてミシミシと音を立てる…
「エッ」
まずは、原因を突き止めるべくポルタネが壊したところから外をのぞく。
そこには、魔獣がたくさんいた…愛らしいようなスライムだ…それでもなめてはいけない…もう地獄は見てきた…
「ヒィィッ」
思わず声を出した。目が合った気がした…
家がミシミシと音を立てている原因は魔獣が溶かすか何かしたからだろう…
とりあえず、物陰に隠れた。
恐る恐る物陰の横から顔を出す…
「あぁ…気づかれた…」
今にも、何か溶かす液を吐かれそうだ…
本能が先に動いた。杖を持って…壊れた家から脱出する準備をした…




