第31話 大掃除【後編】
準備が整いアーデに報告する
国と国の戦いではなく盗賊軍から国を守る作戦として
魔族軍が少し協力する形と説明
リザー国境にて盗賊を通さないよう通達してもらう
盗賊は全て消し去る旨を告げる
スト達は砦が有る4か所から入城する
スト本隊の先鋒をワンダラーが担う
エルゼ隊は各砦への初撃を同時に敢行する
城下には居住区が有るので事前に通達し前日夜には避難をしてもらう事となったが
盗賊軍に不満のある国民も居て有志隊として参加させてほしいと言われたので
正規軍の後方支援という形で参加してもらう事になる
当日早朝、無音で飛竜が砦を同時攻撃、メテオ弾が炸裂する
練習の時は口に1個咥えていたのだが当日は、両手に2個持って攻撃していた
手は退化しているとはいえ口よりタイミングと命中精度が良いとマーちゃんが言っていた
慌てて起きてくる盗賊達だったが表に出るなり翼竜からの2撃目でほぼ壊滅となる
肝心の飛竜を落とせる武器も点で降りてくる飛竜には役に立たなかった
メル本家の小メテオもピンポイントで盗賊を消していた
飛び掛かってくる盗賊もクリスの盾には無力だった 道ができた所から順に正規軍がなだれ込む
王城の中に居た人々も戦える人は正規軍の後に続くことになる戦えない人でも避難せず
後方支援などできることをやっていた、よほど盗賊軍に虐げられていたのだろうと解る
王城は壊してもいいとメルに言っていたので結構派手にぶっ壊していた
突入時は300人位だった正規軍も玉座の間までに後方支援合わせて1000人位になっていた
国を取り戻したい本流はすごい勢いだった メルの魔法で玉座の入り口の大扉が吹き飛ぶ
中に居た最後の間には、盗賊軍700人ほどが待ち構えていた 生きている盗賊はもれなく
ユリが豚に変えていた為、追撃は無かった メルの魔法ファイアブレスで前に出た盗賊が灰になる
正規軍を前に出す 後方支援部隊から国王とその家族を保護した報告が入る
スト達がルトフに切りかかる 傭兵だけあって正規軍は押され気味だったが
数で圧倒し、正規軍が勝利を勝ち取る事になる
ワンダラーはその場を離れる事に、外に出てエルゼ達が待っていたので分乗して
帰路に就く事に、後はストを英雄にしてめでたしめでたし って事でいいじゃないか
と、分乗するのに誰がどの子に乗るとかでもめていた時、スト達に見つかってしまう
今後の処理も含めての会議に参加してほしいとなったため、エルゼにも残留を促すが
エルゼはそんな大それた事で個人の意見など言える立場にないと断られた
じゃーって事で、意見を言える立場の者と交代を条件にして帰らせた
日を跨がずに意見を言えるものがやってきた、オースティン国議館議長
議長を乗せてきたのはアーデ隊だった、アーデは着いて早々率直な意見を述べる
「ここまで壊したなら、更地にして建て替えたらどうか?」
会議の部屋は空が見えるような所で、壁にもたれかかれば建物ごと壊れそうな感じだった
ガルーシア帝国国王が、この度の騒動においての礼を述べる
今まで国交をしてこなかったのに助けていただき感謝すると言われたが
トール「たまたまこちらに旅行に来ただけで、オースティンは関係なかったのですが、
スト殿の要望に応える形とはいえ関わってしまったので今回は国議館からも
議長と魔族軍幹部の方に来てもらいました」
ガードナーは、今後国交など要望が有れば答えられる準備はあると説明する
トールは盗賊軍と言っても元々はガルーシア国民で家族も故郷には居ると思い
盗賊軍解体で国側の傘下に下る者が居るなら様子見で免罪してもよいのでは?と伝える
変な恨み事を後々残すのも国益に影響すると思うと加える
アーデの背中を押してさっきの意見を言えと伝える、アーデはここまで壊れてるなら・・・を言う
ガルーシア側からも、新しく王城を建てましょうみたいな意見が出る
盗賊軍首謀者と幹部の100人ほどは極刑になるが豚になっててどれがどれか解らないので
豚達に首謀者、幹部を示すように伝えるとすぐに結果が出る始末だった
国側の傘下に下り平民からやり直す者も募るとこちらもまたすぐに結果が出た
今後食料にされることは告げてないので、どちらにも靡かない豚はしばらく豚のままだった
王城は半径100m位の円内の小さな城だった、周囲は濠に囲まれていて壊れる前は
こじんまりした奇麗な城だったと思われる、破壊の準備のため貴重品や政治資料を移動する
時間をもらいたいと言うので2日ほど暇になる、ガルーシアの街中は人族以外は居心地が
悪かったので、野営していた場所まで戻る事に、ガードナーさんもワンダラーについてきたが
ガードナーさん以外全員女子だったので少々困っていたと思われる
夕にはストさんたちが食料を届けにきてくれるが、持ってきた食事より豪華なキャンプ飯に
悲しそうな顔をしていたのが印象的だった、もちろんごちそうするし持参した食事もいただく
破壊の準備ができたとの連絡を受けて現地に到着する 皆さんが城の近くに居たので
離れるように伝える、人族の皆さんは道具を持っていたのでみんなで壊すみたいに
思っていたらしかった、十分離れたことを確認して、ユリが強化魔法でメル強化し
新しく覚えた重力魔法”グラビティクラッシュ” 城の上に黒い板状の物体が現れたと思ったら
そのままグシャ!みたいな音がして城が消えた、砂塵が収まると瓦礫すら残ってなくて
完全に更地になっていた、地下も有ったようで地上部分に穴が開いているようだった
トールは問答無用で消し去るやばい魔法だなと思ったが、褒めないといけないので
メルとユリをよしよししていたがそれだけじゃなかった
続けてメルは新しく覚えた土魔法”ビルドナー”で城を建てた、
城と呼べる形ではないが四角い建物が現れる
2F建てくらいの四角い建物で外側と床しかないので中は住む人が作ればいいみたいな
「これを礎にして城作ればいいよ」的な事を仰っていた
その魔法を目の当たりにした人族は、魔法の世界に驚愕していた
こんな人たちに喧嘩を・・売るもんじゃないな・・と
結構な感謝を受けて帰路に就く事になる、帰りはアーデ隊に分乗した
ガルーシア西部と消えた3国も近いと聞いたので北西に向かう
不毛の地になっていた為、ガルーシア西部の中心地と3国の隣接地点付近で降り
ユリ魔法で土地の範囲浄化、メル魔法で範囲緑化と湖生成を行う、数か月後には生物が住める
土地になるだろうという祈りを込めて、北の3国は全部合わせて1つの国でも
おかしくない大きさだったため勝手にまとめさせてもらう
一仕事を終えてこんどこそライデン方面に向かう、アーデが聞いてくる
「エルゼの翼竜や飛竜達が新しい戦法で活躍できたと喜んでいるのだがいったい何をさせた?」
練習時点からの経緯や戦法を割と細かく説明した、あと翼竜の操舵の要望も伝えた
それを聞いていたナミーが羨ましげにチラチラこちらを見ていた
アーデは合点がいったように妙に真面目な顔をしてトールの話を聞いていた
高高度利用、気流、空の上で休むかー 今まで全く気にしてなかったらしい
今まで使えない翼竜とかも、使えるようになるのでは?とも加えて進言しておいた
アーデはナミーに高高度行きたいのか聞くと「すごく行きたい」と帰ってきたので
上昇させる、アーデ隊の他の隊員もアーデに続く、少し寒かったが楽できてるように見えた
気流に乗ったら、羽ばたかなくてもスーッと飛んでいた 景色は言うまでもなく絶景だった
アーデはここまで揺れないとは・・と感動していた




