第22話 報告書7
1.報告日
バルト王歴8年8月30日
2.報告要旨
シャキ村・オグス村におけるじゃがいも作付け状況および連作障害リスクについて
・開拓村からカバラ街に至るまでに存在するシャキ村・オグス村を調査した。
・各村ともじゃがいもの作付け面積は小麦作付け面積とほぼ同等である。
・各村とも連作障害に関する知識ならびに意識が極めて低い。
・2~3年後には、じゃがいもの連作障害による不作ならびにそれに伴う飢饉が発生する可能性が高い。
3.詳細
(1)各村の状況について
①シャキ村について
・作付け状況
小麦5:じゃがいも5
・連作障害
知識なし
・肥料
施肥は行われていない
②オグス村について
・作付け状況
小麦4:じゃがいも6
・連作障害
知識なし
・肥料
施肥は行われていない
(2)特記事項
オグス村村長は、連作障害についてかなりの関心を示し、当方にその詳細についての情報提供を求めてきた。
当方からは小麦が連作障害を引き起こすことと同様に、じゃがいもも連作障害を起こす可能性がありうることのみを言及。
村長は「この程度の情報では、じゃがいもの作付け面積を減らすことならびに連作を禁ずることは不可能である(村民を説得できない)」とのことであった。
(3)本状況に関する考察
・想定以上にじゃがいもの作付け面積比(対小麦)が大きい。これは食糧としてのじゃがいもの優位性による影響のみならず、「租税システムの欠陥」からくるものであると想定される。
・おそらくは、領主(徴税者側)は、これについての対応を早急に実施することが想定される。
考えられるケースとしては
①小麦の作付け面積を増やす旨の命令を下す
②じゃがいも生産に対する課税を行う
と言うことが考えられるが、恐らくは上記②になるものと想定される。
・これにより、若干の作付け面積変更が生じる可能性はあるものの大幅な変更とはならないと想定される。これは、「じゃがいもの小麦に対する優位性(作付面積比収穫量、冷害に対する強さ等)」から想定されるものである。
・以上のことから、「じゃがいも連作障害に伴う飢饉の発生」は不可避であると想定する。
4.今後の方針
当初予定どおり、カバラ街での食糧買い付けを実施する。




