「聖なる告白、あるいはセロリの洗礼」
投稿者:みつる 2026年5月13日
作ったぜ。
……いや、正確にはセロリが「ブツ」を作った。それも、おれの自慢の大胸筋の真上で、だ。
昨夜の涙の告白。おれはすべてをさらけ出し、琴音の懐の深さに甘え、久しぶりに深い眠りについていた。夢の中では、おれはバリの巨大な波を、完璧に鍛え上げた四肢で乗りこなしていた。
だが、夜明けとともに訪れたのは、潮騒ではなく、鼻を突く強烈な異臭と、胸元に感じる得体の知れない「温もり」だった。
「……オイ、セロリ。お前、正気か?」
目を開けると、おれの逆三角形の中央に、見事な黄金の山が築かれていた。
昨夜の感動的な和解も、おれの魂の叫びも、セロリにとっては「寝心地の良いトイレ」を見つけたという事実以上の価値はなかったらしい。
「ちょっと! 何この匂い!」
隣で飛び起きた琴音の悲鳴が、寝室に響き渡る。
おれは、胸に「審判の跡」を載せたまま、生まれたての小鹿のような脚で震えながら立ち上がった。
感動の余韻は、一瞬で漂白剤と洗剤の香りに上書きされた。おれは浴室で自分の上半身を泣きながら洗いながら、ふと思った。
隠し事をなくすということは、こういう「汚い現実」もすべて共有していくということなんだ。
おれは、汚れたシーツを抱え、下半身の筋肉痛に耐えながらベランダへ向かう。朝日は眩しく、おれの情けない脚を容赦なく照らしていた。
【コメント欄】
匿名サーファーA: 猫の恩返しならぬ、猫の「オン出し」だな。お前のプライドも、その山と一緒に洗い流してこい。
琴音(?): シーツ、手洗いで真っ白にしてね。あと、セロリを責めちゃダメよ。あなたが昨夜、あんまりにも隙だらけの顔で寝てたのが悪いのから。……朝ごはん、ゴーヤチャンプルーはまだ?




