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青鬼の女帝  作者: ぽつ
45/47

45話 そのつもりは無くても相手を傷つける行動って、あるよね

「お、お前ら仲良くなれた感じ?」

「ヴァルド!うん、ルイズが皇城に来てくれるって!」

「ヴァルドの狙い通りに動くのは癪だけどね」

「はいはい。で、これがその契約書だからさっさと名前書いて」

「内容は何?」

「取り敢えず就業場所と退職条件だけ。給与や勤務時間、業務内容に休暇とかの細かいことは後で、まずはお前が働いてくれるという確証が欲しいんだよ」

「そこまでしなくてもいいのに。…怪しいな、もしかして騙したりしてる?こいつ本当は皇城で働いてなんて無くて、唯の役者だったりして」

「いや、シエラは猫かぶったりしてねぇし、皇城で働いてるのも本当だから」

「…ふーん?まあいいや。書いたよ、名前。これでいいんだろ?」

「おう、いいぜ」

「ありがとう、ルイズ!これからよろしくね!」

「うん、よろしくシエラ」

「まあ、じゃあ取り敢えず皇城行くか。ルイズ、シエラの腕に捕まって。俺も捕まるから」

「…何で?」

「いいから。皇城行くんだろ?」

「…わかった」

 ルイズがラディシャの腕に捕まる

「じゃあ、行くよ?」


 ――皇城にテレポートする


「…はぁ!?何コレ?」

「ほら、皇城着いたぞ」

「何で!?……シエラがやったのか?」

「ああ。こいつがやった」

「…どうやったんだ、シエラ?」

「…これ、僕悪い事しちゃったかもしれない…」

「いや、まあそんなに悪くもないだろ」

「二人で話すな!どうやったって聞いてるんだよ!…騙したのか、シエラ!!」

「あ、えっと、……う、うん。そんなつもりじゃなかったんだけど、よく考えるととっても悪い事しちゃったかもしれない。……騙し、ちゃった」

「…騙すつもりは無かったんだな。で、どうやった?」

「…僕、ラディシャなんだ。…青鬼の女帝、なんだ」

「……はぁ?」

「…シエラって名乗ってごめん。ヴァルドの部下だって嘘ついてごめん。顔を嘘ついて隠してごめん。君の嫌いな、目立つ奴でごめん。

…でも、君を凄いと思ったこと。君と友達になりたいことは全部本当だよ。…本当に、ごめん」

「…顔、見せて」

「え?」

「青鬼かどうか、見なきゃ信じれない。友達になりたいんだろ?見せろよ」

「…うん、わかった」

 ローブと仮面を脱ぐ

「……何で、男なんだ?」

「あ、えっと、色々事情が…。あ、性別嘘ついてごめん!」

「ヴァルドでしょ。この作戦考えたの」

「…ああ。そうだぜ」

「僕の魔道具の性能の高さを皇城の奴らに言ったのも。この青鬼サマの性格なら、正体だけ隠せばあいつも気に入るだろうって、サインしてくれるだろうって考えたのも。…サインさえ貰えば、辞めずらいだろうって思って考えたんだろ」

「…そうだな」

「で、シエラ…じゃなくて、ラディシャは、あまり騙すという感覚を持たずに、この作戦に乗った」

「本当にごめん!」

「ラディシャは悪くない。俺が悪かった」

「…どっちも悪いよ。

……気持ち悪い。気持ち悪いんだよ、お前ら!ヴァルドもラディシャも!!」

「ごめん!」

「悪かったよ!」

「うるさい、黙れ!ボクの話を聞け!なだめようとするな…!!」

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