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5人6脚練習

 僕達は体育祭に向けて5人6脚の練習をしていた。

 「結局、茜と亮が歩幅を小さくして、私と駿が歩幅を大きくすればいいだけよね」

 「「「「!!!」」」」

 僕たちはバカだったのかもしれない。

 誰一人この事実に気づいてなかった。

 「なんで俺達気づかなかったの?」

 「だから、全員で歩幅を合わせなきゃだな」

 「そんなに大きくなくていいかな。僕と凛はそんなに大きくはできないから」

 「そうだね。僕達が合わせる方が良いね」

 「でも私も必要な分だけ歩幅大きくするから」


 結局それを30分くらい練習すれば、自然とできるようになっていた。

 しかし、なかなかスピードが出なかった。

 「練習すれば早くなるんじゃね?」

 「亮は楽観的ね。まぁ、でもあとは練習あるのみね」

 「部活のない日は放課後も練習しようか。僕と茜は部活後でも大丈夫だけど」

 「じゃあ、毎日放課後やろうか。南に体育祭までは一緒に帰れないって言っておかないとな」


 しかし次の日、思いもよらぬ展開が待っていた。


 「皆さんこんにちは。明君と茜さんは初めまして。駿の彼女兼凛の姉の南です。駿からいつも話を聞いてます。よろしくお願いします」

 

 なんと遅くなってもいいから駿と帰りたい南さんが、僕達の練習を見ているのである。

 「お姉ちゃん、逆じゃない?私の姉兼駿の彼女でしょ」

 「凛は拗ねないで。凛は家族として大好きだし、駿は彼氏として大好きなんだから問題ないでしょ」

 「南はどうするの?」

 「終わるまでいるわ。駿と帰りたいし」

 そうはっきり言う南先輩がかっこよく見えた僕と茜だった。


 結局本当に南先輩は終わるまでいて、6人で帰ることになった。

 そこで、僕と茜と亮と凛は見せられていた。

 駿と南先輩のいちゃつきを。

 

 「みんな見てるから少しは離れなよぉ~」

 「駿は嫌なの?私にくっつかれるの」

 「そんなわけないだろ。いつでも一緒にくっついていたいよ」

 「ならいいわよね」

 「じゃあ、いいか」


 「私、こんなお姉ちゃん見たくなかった」

 「あら、そんなこと言うなら亮君といちゃつけばいいじゃない」

 「私たちは人前ではそんなことしないわよ」

 「俺はそんなの気にしないよっ」

 「私は気にするの」

 「なんだかんだ、凛と亮はいちゃついてるじゃん」

 「私と明は家でたっぷりいちゃつくからいいわ」

 「そうしようか」

 「駿から話聞いてたけど、明君と茜さんはカップルというか夫婦ね」

 「未来の夫婦ですから」

 「うん」

 「否定しないとこ私は好き」

 「ここのカップルは全員結婚するからいつかはこれくらい落ち着くだろ」

 「亮は何で恥ずかしげなくそんなことが言えるのよ」

 「凛は嫌なの?」

 「嫌じゃないけど///」

 

 こうして僕達3カップルはそれぞれいちゃつきながら帰ったのだった。

 

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