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駿と南の馴れ初め2

 南の学校の文化祭の日、俺は事前に南の空き時間を聞いていたためその時間に着くようにした。

 南のクラスは劇だが、南は出番がないので興味がない。

 僕は南を探して学校中を歩き回った。

 とある空き教室をのぞいた時、衝撃の光景を見てしまった。


 南が男子と仲良く話していたのだった。

 しかも2人だけで。

 僕はそのまま帰ろうとしたが後姿を南に見られ声をかけられた。

 「駿、待ってたよ」

 「僕帰るよ。彼氏と仲良くね」

 「彼氏?ああ、彼氏じゃないよ。あの人はただのクラスメイトで、しかも彼女いるから」

 「じゃあ、なんで2人きりで話してたのさ」

 「それは、あの人が彼女とどこ回ればいいかって相談してきてたから話してただけ」

 「じゃあ、南を信じるよ」

 

 すると南のクラスメイトの男子が話しかけてきた。

 「この子誰?もしかしていつもお前が言ってた、幼馴染?」

 「うん。いい子だから仲良くしてあげて。私にいつもついてきてくれる可愛い子だから」

 「君が噂の駿君か。いつも弁当の時に話は聞いてるよ。口を開けば君の話しかしないよ」

 「やめてよ、恥ずかしい」

 「そんなに話す程好きなら付き合っちゃえばいいのに」

 「好きなんて一言も言ってないでしょ!!」

 「えっ」

 「あっ。別にそういう意味で言ったわけじゃないよ。言葉の綾だから。ね?」

 「そうだよね。南にとって僕はただの幼馴染だよね。なんかもう帰りたくなったから帰るよ」

 「駿、待って」

 「もういいよ、じゃあね」

 僕は今日気持ちを伝える気だったが、こうなってはその信念は崩れた。


 「駿待って」


 南のその言葉が聞こえたが、僕は後ろを振り返ることなく走った。


 しかし、迷子になってしまった。

 人ごみに飲み込まれ、自分がどこにいるかわからなかった。

 「南から離れなければよかったな...」

 「じゃあ、もう離れないで」

 聞きなれた南の声とともに、僕の手を握る手があった。

 「さっきはごめん」

 「話はあと。とりあえず人混みから出たいから連れてって」

 僕はそういうと、南にひかれるままついていった。


 人混みを抜け、人通りの多い道のすぐわきに2人で座り込んだ。

 「駿、さっきはごめんね」

 「いいよ。それが南の本心なんだから」

 「本心じゃないよ」

 「じゃあ、僕は南にとって何?ただの幼馴染?かわいい弟みたいな男の子?何なの?」

 「駿は私にとって大切な幼馴染」

 「結局は幼馴染止まりなんだね」

 「そんなわけじゃ...」

 「僕にとって南はずっとあこがれの人で大好きな人だけど、ずっと南に男として見られてないのはわかってたから」

 「そんなことはないよ。私にとって駿は1番大好きな男の子だよ」

 「そうとは思えない。いつも僕のことをかわいいかわいいって言うだけで、ペットみたいにしか扱ってくれないじゃん」

 

 僕たちはヒートアップしていて、周りに人が集まっていることに気づかなかった。


 「弁当の時に、いつも君のことを自慢してて大好きって言ってたぞ」

 「君はそれくらいにしておきな。南は君のことを本心から好きだと思うよ」

 南と2人で話していた男と、その彼女らしき人が話しかけてきた。

 「そうでしょ。南」

 男の彼女らしき人が南に問いかけた。


 「うん」

 「だってさ、少年」

 「南、本当?」

 「本当だよ。駿の気持にはずっと気づいてたし、中学の時昼休みになると毎回私のところに来てくれてた時から、しっかりと男の子として意識してたよ」

 「なんか、心配してた俺がバカだったみたい」

 「そんな心配いらないよ。私はずっと駿が好きだよ」

 「僕も南が好き」


 パチパチパチ

 周りに集まっていた人達からの拍手が聞こえ、少し恥ずかしかった。


 「良かったじゃん、南。これで付き合えるね」

 「うん、良かった」

 「ごめん南。まだ付き合えない」

 「え?なんで?」

 「僕はまだ中学生。南は高校生。しかも僕は受験生だから、今は勉強に集中しないと」

 「そう、ね」

 南は残念そうにしてた。


 「南、でも4月まで待っててくれないかな?僕はこの学校に合格して南を追いかける。もし入学できたら、付き合ってください」

 南は想定外の状況に驚いていたが、返事をくれた。

 「わかった。待っててあげる。もし入学できなかったら、もう一生付き合わないから、死に物狂いで勉強しなさいよね」

 「ありがとう。待ってて」

 こうして、波乱の文化祭は終わった。


 ~回想終了~


 「ということでした」

 「こんなことが起きてただなんて、私知らなかった」

 「話したら少し恥ずかしくなった。残りの明と茜の話に行って」

 「はいはい」

 「次は私達ね」


 こうして僕と茜の番が回ってきたのだった。

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