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駿と南の馴れ初め1

 「なんだかんだ僕と南の話するの初めてだな」

 「だってお姉ちゃんの恋愛なんて知りたくないもん」

 「こういうことで、俺はいつも聞いてもこうなるから知れなかった」

 「今日はもう僕言ってもいいよね?」

 「もう覚悟を決めるわ。いいよ」

 

 「僕が南のことを小さいときから、幼稚園の時から好きだったのは知ってると思う」

 「それは説明されたから、僕と茜も知ってる」

 「でも、自分的に付き合うのは高校になってからがよかった」

 「ってことはお姉ちゃんと付き合い始めたのって最近なの?」

 「うん。4月1日から」

 「俺すごいおどろいてるんだけど」

 「私も」

 「まぁ、でも実際知りたいのは経緯でしょ?」

 「うん」

 「だって俺たちから見てると、どうやって南さんを落としたのか全然わからない。あんなに恋愛に興味がなさそうな南さんを」

 「私も不思議でしょうがなかったのよね。あんなに感情を出さなかったお姉ちゃんが家でもたまに女の顔をするのが不思議だった」

 「まぁ、それは知らないけど、経緯を話すよ」


~回想~


 僕は高校生になるまで付き合いたくないのには、理由があった。

 周りの友達の恋愛を見ていると、中学生までの恋愛は真面目には見えなかった。

 心の中では所詮は中学生の恋愛で長続きはしないと思っていたからだ。

 実際、長続きしていた友達を僕は知らない。

 南は僕の気持ちに気づいてるだろうが、正式に僕の気持ちは伝えないようにしていた。

 しかしそれは僕の心への弊害になっていた。


 僕は中学の時は毎日昼休みは南のクラスへ行き、南と南の友達と一緒にお弁当を食べていた。

 南は性格が良かったため男女共に人気があったため、一緒に食べるのは女子だけではなかった。

 

 僕が中3になると南は高校生になっているため、昼休みに一緒にいることは不可能だった。

 「南、今日の学校はどうだった?」

 「普通だったよ。いつも通りの生活で、昼休みはみんなで話してたし」

 「クラスメイト?」

 「うん。仲の良い女子と男子7人で」

 「あっそ」

 「大丈夫だって。私以外は全員カップルだから、私は3カップルと一緒に食べてるだけだから」

 「何の心配もしてないし」

 「駿は可愛いなぁ~」

 「はいはい、僕は南の中じゃ可愛い駿だよ」


 別の日


 「今日の学区はどうだった?」

 「告白された」

 「えっ!?受けてないよね?」

 「今回は断ったけど、そろそろ恋愛をしないととは思うんだけど」

 「しちゃダメ!」

 「なんで?」

 「ダメなものはだめ」

 「まぁ、特に今は好きな人いないからいいよ」

 「良かった」


 別の日

 「私、好きな人できた」

 「えっ、誰?」

 「駿には言えない」

 「本当に好きなの?」

 「うん」

 「そう」

 僕は頭の中が真っ白になり、その日の会話は何も入ってこなかった。


 南の好きな人は誰なのか。

 俺には見当がつかなかった。

 何と言っても、僕は高校生の南を知らないのだから、その周りを知らないのも当然である。

 そして僕は決心をした。

 

 「南に自分の気持ちを伝えよう」


 そうして訪れた南の学校の文化祭の日、僕は行動に移し大きく僕と南の関係を変化させたのだった。

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