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まだまだ説明回です


 何故響たちは物騒な森へ向かうのか。これにはいくつか理由があるが、まずは獣人差別が激しいこの国において何かがあって律へ攻撃されたらひとたまりもないからだ。思った程「獣人を殺してやる」という雰囲気ではないようだが、それでも明確に感じ取れる嫌な気があるのだ。武器屋で出会ったドワーフの店主も人族ではないので差別を受けているのだろうか。……普通に店を構えていたけども。

 それから単純に好奇心でもある。響は帰らずの森、というか森自体に行きたいのである。森に行けば頭を空っぽにできる。気分転換というわけだ。……物騒な名前だけれども。


「そんなわけでステータスの確認をもうちょっとしておこう」


「どういうわけか分からないんだが、賛成」


 律は響の突然のノリにもついていけるという逸材なのである。二人で肩を寄せ合いステータスオープンと唱えて互いに見える設定にする。


「まずは俺からだな。空間属性に適性があるってことは、何ができるのか……」


 呟きながらぼーっと自身のステータス表示を見ていたら、表示が少し変わった。説明が付け足されたらしい。


《ステータス》

 ■深山響 Lv.1

  種族:人間  性別:男

  職業:冒険者 

  称号:勇者と同郷の者

     勇者と同郷の日本から異世界転移した者。

     深山響は成長に大幅な補正がなされる。


     守護を受けし者

     神々から愛され、守護される者。

     特に獣の冠をもつ神からの愛はすさまじい。

     知恵のある魔獣からの好感度が上昇する。


     ????????

  

  HP    235/235

  MP    505/505

  

  STR     50

  AGI     70

  VIT    100

  INT    100

  DEX    100

  MID     70

  LUK    100


  STR=筋力、AGI=素早さ、VIT=丈夫さ、INT=賢さ、

  DEX=器用さ、MID=精神力、LUK=運


  適性属性:空間

       空間属性はMPに依存する。

       Lv.1 アイテムボックス

          時間の止まった状態でアイテムを入れることができる。

          ただし、使用者のレベル×10の容量。

          1枠に対して同アイテム99個までまとめて入る。


  スキル:【手懐け】

       魔獣に好かれやすい。

       巧みな手練手管により魔獣をイチコロにできる。

       獣人にも効果があり、信奉者が現れる可能性がある。


      【状態異常無効】

       全ての状態異常を無効化する。


      【テイム】

       魔獣及び魔物と絆を結ぶことができる。

       知能のある魔獣及び魔物はテイムすることが難しいが、

       テイムすれば強力な仲間になる。

       絆を結ぶ際、テイマーの血液を分け与えていることが条件。

       熟練度が上がれば上がるほど会話や念話ができるようになる。


  従魔:パール ?? ?? ?? ??



「「……」」


 ステータスの補足的な説明を見て十数分経ち、やっとお通夜のような静けさをまとった状態から回復した。


「響、何かしたのか」


「……いや、いやいやいや。神様から好かれるようなことは何一つしてないし、しかもいつの間にかパールが従魔になってるし」


「パールって普通の動物じゃなかったのか?」


「……そういえばこっちに来る前にパールに噛まれて血を舐められた気がする」


「きゅう?」


「「……」」


 もしかして残りの??はシロたちだったりするのか。いや、とりあえず自身の空間属性を試してみようと響は考えないことにした。否、問題の先送りともいう。


「アイテムボックス」


 響が呟くと手のひらに収まるサイズの小さな円が響の目の前に現れる。試しにズボッと手を突っ込んでみるが何も起きない。収納ポーチから干し肉を1つ取り出してポイッと投げ入れてみる。そうするとステータスのように半透明なパネルが浮かんだ。


《アイテムボックス》

 10種類のアイテムを各種99個まで入れることができる。

 なお、ボックス内は時間が停止する。

 ・干し肉 ×1


「律、これ見えるか」


「これ? 何か出て来たのか?」


 先ほどからアイテムボックスと呟いて手を振り回したり収納ポーチから干し肉を取り出したと思ったら消えたりと響が何かをやらかしているのは分かるのだが、律にはアイテムボックスの収納口も半透明なパネルも見えていなかった。


「ん~、これ律にも見えないようにならないかな」


「おっ、何だこれ。小さな円とステータスのパネルみたいなのが浮かんでる」


「これ、アイテムの収納数を見ることができるらしいんだ。ちょっと待って……お、できた!」


 とりあえずアイテムボックスの収納口を閉ざしてアイテムボックスのパネルだけ見えるようにならないかと念じてみたのだが、どうやらできるらしい。使用者の許可があって初めて見えるらしいので、色々とアイテムを入れて中身を確認するときには便利そうだ。しかも任意でアイテムボックスを開けることができるそうだから、アイテムボックスに入れたものを盗まれる心配はなさそうだ。


「とりあえず買ったものを入れておけばいいんじゃないか。いくら日持ちするって言ってもさすがにいつまでも傷んだりしないわけはないだろうし」


「それもそうだな」


 響は収納ポーチから屋台で買い漁ったものをどんどん自分のアイテムボックスに入れていく。


《アイテムボックス》

 ・干し肉×18

 ・果実水×10

 ・サンドイッチ×3

 ・乾燥果実×10


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