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夢見るアイ  作者: 玉名 くじら
第三章

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番外編46 もふもふさんに会いに行こう4


 猫と犬との逢瀬を堪能した後は、ケアという名前の鳥がいた。

 オウムの仲間らしく、鳥の羽が綺麗だ。しかしそれよりも大きさが際立つ。

 「でかいな」

 「ええ、そうですねぇ」

 俺と寧々がずっと見ていると、毛づくろいした後、眠ってしまった。


 「寝ちゃいましたね」

 「そうだな。でも目は開けてないか?」

 「じゃあ、起きてるんじゃないですかね?」

 「なるほど」

 「二人ともなんつー会話してんのよ」

 星羅が呆れたように言った。


 「いや、でもかわいいし」

 「それはわかるけどさぁ……」

 「でも、動かない鳥ってなんかかわいいじゃん?」

 「そうだけど、ずっと見てるわけにもいかないでしょ? ストレス感じちゃうし」

 「仕方ないな」

 「そうですね(あたしはずっとこのままでも構いませんけどね)」

 「何か言ったか?」

 「いえ、なんでもありません」

 星羅が寧々を半眼で見ていた。


 「そういえば、他の三人はどうしたんだ?」

 「あそこでサーバルちゃん見てるわよ」

 「サーバル……ちゃん?」

 「そうよ。めちゃくちゃ美人さんなの」

 「へー」

 手を引かれながら行くと、窓際にサーバルちゃんがいた。確かに美人さんだ。しかもかわいい。


 「しかし、案内板のところ、サーバルだけなんで引っ掻き傷みたいないたずらされてるんだ?」

 「酷いことするやつもいるものね」

 「本当にな」

 「嫉妬ですかね?」

 「多分な」

 ここだけこうなってるのは少し残念だな。


 そんなサーバルに食い入るように見ているのはユイと早矢。そして前と後ろを行ったり来たりの静だ。

 猫みたいな動きしているな。サーバルくらい落ち着いてほしいものだな。

 「ふぅ……」

 「なんか、顔ツヤ良くなってないか?」

 「ならない理由がありますか?」

 「いや、ないです」

 ユイも早矢も顔がすごくツヤツヤだ。そんなにお気に召したようで何よりだよ。


 「次は、例のアレか?」

 「いいえ、まだです。ちゃんと順番通り周りましょう」

 「そうだな」

 ということで、次の熱帯の森へ向かった。

 入ってすぐに岩が目に入り、数匹のコモンマーモセットがちょろちょろとしていた。

 すごいなと興奮しっぱなしだ。

 しかし、そしてそれにしか目が行ってなかった。気がつけば真横にでっかい鮮やかな青いインコがいた。


 「うおっ!」

 「わー、きれー」

 「綺麗な羽根ですね」

 ユイと早矢が目を皿のように丸くして見ていた。

 そして、赤っぽい、インコ、オウム、ヨタカと見ていく。

 やっぱり鳥はふわふわしていていいな。

 ヨタカは、番なのか、付かず離れずを繰り返していた。


 その次はアリクイが登ったり、行ったり来たりとせわしなく動いている。

 「なんとうか、バナナみたいなフォルムだね」

 「鼻と尻尾が長いですからね」

 「目が意外とキュートだな」

 そう言った途端、なぜか俺の顔を覗き込むユイと早矢。


 「二人もキュートだな」

 「合格っしょ」

 「ええ。合格ですね」

 多分そうなんだろうなとは思ってたよ。まぁ、実際にそう思うから嘘ではないしな。

 そんなアリクイが俺をじーっと見ていた。

 別にいいだろう?


 その後、足元のおっきな亀を見ながら奥へ行くと、静と寧々と星羅が何かをじーっと見ていた。

 係員さんがいるが、柱に隠れてよく見えない。

 そちらへ移動すると、二匹のナマケモノがいた。

 どうやら餌を食べさせてもらってるようだ。

 でも、ちゃんと食べているから、そこまで怠けてないな。


 「おやおや、あんなに食べてまるで星羅さんのようですね」

 「あらあら、あんなに食べさせてもらって静そっくりね」

 そして互いに見合う二人。


 「バカなこと言ってないでちゃんと見たほうがいいですよー」

 寧々はじーっと真剣に見ていた。何か参考になることでもあったのだろうか?

 ナマケモノに集中していて気づかなかったが、おっきな蛇もいたんだな。

 あと、池の中を泳ぐ白い魚。あれはなんて名前なんだろうな。

 ナマケモノの近くにコモンマーモセットがひょいと近づいてきた。

 さすがにお客さんに近いからか、トングで音を鳴らして離れるようにしていたが、やはり人懐っこいな。


 そこの施設を出る。出てすぐのところに水槽があったが、どうやらカワウソは寝ているようだ。残念。

 動くだろうかと、みんなで見るが、全く動く様子がない。


 「仕方ありませんね」

 そのまま左へ行くと、何やらVtuberとコラボキャンペーンしていた。

 「こっちで合ってるのか?」

 「合ってますが、まずはこっちですね」

 静の指し示すまま戻る。奥の方では人だかりが出来ていた。何かイベントをやっているんだろうか。

 ビーバーが岩の上で丸まっている。

 映画で見たのと同じようにコロコロとしていた。


 そして、ある施設の入り口の前で、静が止まった。

 そして、振りかえり俺達の顔を見ていった。

 「それではみなさん心の準備はよろしいですか?」

 「そんなもったいぶらなくていいわよ」

 「ですが、やはりご本人を前にすると失神してしまう可能性が……」

 「昔のミュージシャンのライブじゃないから大丈夫よ」

 「そうですか。では、行きましょう」

 俺も緊張してきたな。

 みんなも生唾を飲み込んで、自動ドアを抜け、ロープのカーテンを捲った。


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