第十一話
今月中というか、二日しか経ってない笑
気分が乗っているので、このままいけばもう一話か二話くらいいける、かな?
今回は、魔王と対面します。
それではどうぞ。
さぁさぁやってまいりました。魔王城。なんていうか、イメージと全く違いました。こう、なんだか黒色とか、魔王っぽい城かと思ったら普通に白の城でした。あ、ダジャレじゃないから。魔国は、昼間なのに夜みたいな風景で、魔王城がやけに目立ってた。で、迎えてくれた魔族さんが凄かった。
「うわー…すっごい美形」
「ありがとうございます」
そう言って腰を折ってお辞儀する魔族さん。凄い美形で長身で、執事服のようなものを着ている。その魔族さんに連れられて向かったのは豪華な客室。ソファに座ると、お茶が出てきた。おぉ親切。
「ありがとうございます」
「いえ。少々お待ちしていただいてもよろしいですか?主は人見知りのようでして」
「大丈夫ですよ。ゆっくりで構いません」
そう言うと、ありがとうございますとまた綺麗なお辞儀をされた。魔族さんはお辞儀をすると部屋を出ていく。左にシャラさん。右にヒューレさん。なぜ私が真ん中かというと、私が話を聞く役なんだよ。なんだか元々決まってたみたいなんだけど、私知らないからね?抵抗しても無駄みたいなので、抵抗は諦めてこれも経験だと思うようにした。
というか魔王。人見知りって何、人見知りって。
「魔王が人見知りって、面白いねぇ」
「そうですね。魔王って普通、もっと堂々としているものじゃないんですか?」
「普通はそうだね。これなら、そんなに警戒しなくてもいいかもね。ヒューレ、どう?」
「…大丈夫」
そう言ってヒューレさんは出されたお菓子を食べる。そう言うなら大丈夫だねと言って、シャラさんもお菓子に手をつけた。ヒューレさんは毒味なのか。そんな事を思いながらお茶を飲んでいると、ギギィという音を立ててそろっと扉が開いた。
がしかし、一向に入ってこない魔王に首を傾げているとバンっと勢いよく扉が全開になり、半泣きの魔王と先ほどの魔族さんがいい笑顔で立っていた。…あれだな。勢いよく扉を開けたのは魔族さんだと思う。多分、トロトロしている魔王がイラっときたんだな。というか、魔王のイメージが崩れた。
「お待たせしました。ほら主。きちんと立ってください。みっともない」
「ちょ、酷くね?俺もう、死ぬ」
「残念です。魔王の寿命は千年以上です」
会話をしているとこ申し訳ないんだけど、さっさと話を進めてほしい。そんな思いを読み取ったのか、魔族さんが魔王に座るように言った。魔王は、ビクビクしながら座る。…これじゃあ、誰も魔王だって気づかない。魔王は私の前に座って自己紹介を始めた。
「お、俺は、魔王のハルト・ディアーブルです」
そう言って頭を下げるハルト。…気づいてたんだけどさ、多分この人日本人じゃない?ハルトって名前と、黒い髪。んで、色変えてはいるけど多分黒い眼。んーこれは、同じ出身だと言った方がいいのかな。…取り敢えず、様子見だな。うん。
私は、ハルトと同じように頭を下げた。
「騎士団特攻隊副隊長、シズカ・アプロスです」
「騎士団空撃隊隊長、シャルラタ・ルノフです。よろしくね」
「…騎士団暗黒隊隊長、ヒューレンス・ジャスト」
そう言って頭を下げると、ハルトも頭を下げた。…やっぱ日本人かな。うん。なんか、親近感がわく。私は、頭を上げて話し始めた。
「私の事はシズカとお呼びください」
「じゃあ、俺の事は、ハルトで」
「はい。ハルト。我が国に敵意は持っていないのですか?」
「うん。俺は、争いとか嫌いだから」
どうやらハルトは、本当に敵意はないみたい。あぁ言い忘れてたけど、ハクはこの場にいるから。勿論、透明になってるけど、ちゃんと私の頭の上に乗ってる。そのハクも大丈夫と言っているので、取り敢えずホッと一安心。
「それで、シズカに聞きたい事があるんだけど…」
「はい。なんでしょうか」
「あの、もしかして、日本人…?」
まさか、ハルトからそう聞くとは思わなかった。なので驚いて目を見開く。いや、この人も私の正体をわかってるだろうなとは思ってはいたけども。多分、実力で言えば、私と同じくらいじゃないかな。そんな私の反応にどう思ったのか、ハルトは慌てて言う。
「ち、違うかったら、いいんだ。なんというか、そんな感じがしたから」
これは驚いた。そんな曖昧な感じで正体がバレてしまったんだ。おぉこの人、もしかしたらちゃんと訓練したら私以上になるかもしれない。そんな事を思いながら私は笑顔で言った。
「いえ、合ってます。あちらでは榎本静香と言いました」
「よかった。俺は、三嶋春翔だったよ。あのちなみに歳は?」
「十六です」
「じゃあ一個下だ。俺、今十七。よかった」
まさか年上だとは思わなかったんだけど。密かに驚きながらも、本題に入ることにした。
「それで話とはなんでしょう」
「あぁうん。まぁ一言で言うと、同盟を組んで欲しい」
まぁ同盟と言っても、そんなたいした事じゃないけどね。そう言った春翔の言葉に私はシャラさんと顔を見合わせた。ヒューレさんは、話には興味ないようでお菓子を食べている。
「…内容を聞いてもいいですか?」
「うん。同盟って言っても、共通の学校を運営して欲しいんだ」
「学校、ですか?」
その言葉に首を傾げる。学校なら、魔国にもうちの国でも沢山あるじゃん。そんな私の考えを読み取った春翔が苦笑していった。
「魔国にも沢山あるにはあるんだ。だけど、皆、しっかりとした知識があるわけじゃない。それも、魔国でしか育ったことがないから、魔国の事しかわからない。それじゃあ、これから大変だろう?」
「まぁ確かに、これから争いをせずに生きていくならば、古い考えは邪魔になりますからね。人間と一緒に生活をさせてみようって事ですね」
そういうこと。と頷く春翔。…この人、実はよく考えてるんだな。そんな事を考えると同時に、学校のことも考えた。
確かに、これから仲良くやっていくには、どちらとも古い考えが邪魔になってくる。私達が魔族を悪と思っているように、魔族達も人間を悪だと思ってるんだって。ただ、全員なわけではないらしいけどね。
それで、その古い考えを取り払うには、一緒に生活させてみたらどうかと。魔族と人間の生活はどんなに大差ないんだってさ。
「という事は、普通に生活しても問題はないって事ですよね?」
「うん。魔族の中にも、人間と仲良くしたいって思ってる人はいっぱいいるんだ。ただ、人間との接し方がわからないだけで」
「春翔は分類すれば人間ですけど、反発などはなかったのですか?」
「人間ってだけど、俺には力があったから。認めてくれたみたい」
そう言って笑う春翔。そうか。もしや魔族の人も、特攻隊の人と同じ考えなんだな。学校も、面白うそうだなぁ…でも、私だけじゃ判断できないし。こりゃ、国に関わることだから、国王に許可取らなきゃいけないか。そんな事を考えて私は春翔に言う。
「学校の件、私は賛成です。だけど、これは国に関係することなので、私が今この場で勝手に返事をする事はできません。とういことで、今からうちの国王に会っていただきますがよろしいですか?」
「それなら、色々と準備しないと。訪問の手紙も出さなきゃだよね?」
私の言葉にそう言った春翔。そんな春翔に笑顔を向けて言った。
「いいえ。そんなもの必要ありません」
というか、転送した。目の前から消える春翔の姿。私の横でシャラさんが固まっている。魔族さんは、思ったより驚いてないなぁ。そんな事を思いながら、魔族さんに話しかける。
「魔族さん」
「セーアと申します」
「セーアさん。春翔をちょっとだけ借りますね」
「馬鹿な主ですがよろしくお願いします」
そう言って綺麗にお辞儀するセーアさんに私もお辞儀をする。で、未だに固まってるシャラさんに向き直る。
「シャラさん」
「…へっ?あぁ、なに?」
「シャラさんはここに残って、魔国の学校の調査をお願いします。どんな事を教えているのかとか、学校の数とか、生徒数とかを。お願いします」
「別に僕は構わないけど、その案が通るとは限らないでしょ?」
「いいえ、通りますよ。絶対に」
シャラさんの言葉にそう言う。自信満々の私に驚いているシャラさんに頼んで、私自身も転送した。
さぁて。これから、楽しくなりそうだ。
はい。残念な魔王、春翔くん。
春翔くんのようなキャラを出したいと思ってたんですよね!
超人見知りだけど、人の事をよく考えてる男の子。
私的には、超人見知りな男の子を出したかっただけなんですが笑
次は普通に話を進めるか、その前に春翔くんかシャラさん視点の話を挟みたいですね…
取り敢えず、次回をお楽しみに!
では、また。




