なんで二回も聞いたんですか
ある日の朝
俺はハルカさんとセレナと三人で学園の食堂で昼食をとっていた
俺が食べている昼食のメニューは山盛りのミートスパゲティーだ
セレナはサンドイッチ、ハルカさんは鶏肉入りのシチュー
「婚約者のお宅へ、訪問?」
「ほーはんはよ、ひいてよへレナ」
俺はスパゲティーを口いっぱいにしてリスみたいに頬張りながら「そーなんだよ、聞いてよセレナ」
って言おうとしたけど、口の中の咀嚼が間に合わずまったく聞き取れない言葉になってしまった
「喋りながら食べないでね」
「もっとゆっくり食べなよレオーネ」
普通に注意された
「ごめん、毎日訓練でお腹空くから・・・それで今朝のことなんだけど・・・」
「ルドルフさんとクリスティーナに朝言われたんだ」
時は戻って早朝、俺は寝ぼけ眼になりながら起きてそうそうに話しかけられた
目の目にルドルフさんとクリスティーナがベッドの目の前いた
寝起きそうそうクリスティーナが衝撃的な一言、一気に目が覚めた
「おはようございます姫様、さっそくですが午前中の学業が終わったらすぐに出発しますのでご用意を」
出発・・・?
学園が終わったらすぐ・・・?
「え・・・・・」
「出発で、どこ?」
どこに?どこ・・・?
「隣国の全てでございます」
「え・・・・・・」
隣国全てって・・・・んなアホなことがあるか
直接隣接してる国だけでも4国はあるんだぞ
何日かかると思ってるんだよ
ルドルフさんは俺に反論の余地など許すかと言わんばかり
間髪入れず理由の程を解説し始めた
「姫様には御父上と御母上様の代わりに外交先に行くことになりました」
「お父様の決定なので、私たちにはどうすることもできません」
「・・・多分行かないと後でお父様から婚約者候補を追加されます、強制的に成金キモデブ貴族みたいなの当てがわれる嫌がらせ等があると思います」
「え・・・・・」
「え・・・・・?」
「・・・マジ?」
俺はクリスティーナに本気で言ったのか念のために確認する
ようやく頭の理解が追い付いてきた、要はお父様もお母様もいけないので何かしらの公務(おそらく外交関連)に俺が代わりに行けというとこなのだろう
頭が理解を拒んで思わず二度同じ言葉を喋ってしまった
だって・・・
お父様の命令とか絶対聞きたくないし・・・
「はいマジでございます、姫様」
クリスティーナははっきり本気って言った
念の為、念のために
もう一回聞いておこう
夢なら覚めてほしい
「マジ?」
「ハイ」
「なんで二回も聞いたんですか」
二回聞いても答えは一緒だった
夢じゃなかった、悪夢より悪夢だ
「だって・・・理解が追いつかないから・・・」
「だって・・・嫌だし、行きたくない」
俺がそうゴニョニョ言ってるのに対し
「いい加減にしないと怒りますよレオーネ、お尻叩きがいいですか?」
クリスティーナは額に血管の筋をいくつもビキビキと隆起させて眉間に皺を寄せてた、目つきも心なしか鋭くなっていた
笑顔なのに鬼のような形相だった
昔からそうだった、俺はクリスティーナによくやんちゃしては怒られてた
その時のお仕置きは今でも自分の中でトラウマになっている
「あわわ・・・あいわかりました・・・」
俺は大人しく従うしかなかった・・・(泣き)
「というわけなんだ」
俺は早朝に起きたその出来事を、ハルカさんとセレナに包み隠さず全部伝えた
「君はクリスティーナから本当に出来の悪い妹扱いされてるんだね」
「・・・」
・・・確かにクリスティーナから16歳になった今でもそう思われてるかも・・・
ってじゃくて、本題はそうじゃない
俺が何故外交関連の公務を任されたということだ、その理由はこうだった
「と、ともかく置いといて・・・なんでも近々、魔族の大規模侵攻があるとかの噂で早急に同盟の強化が求められるわけで」
「もちろん俺は嫌だって言ったけど・・・はぁー」
「まぁ知っての通りお父様は国内の政治で多忙、お母様は病弱、親族は別の商談に行ってるし、親戚一同の子供達もまだ幼いし、お爺様とお婆様も全員高齢で年齢的にきつい」
「そこで国同士の社交場に俺が行くしか無いってわけ」
「まぁ、お付きに我が国の外交官がいっぱいついていくから・・・実務はそっちに任せっきりで俺はただの顔役でパーティでダンスでも踊る役だ」
ということだ
魔族の侵攻が近く、お母様をはじめとした親族一同忙しく
同盟強化の為を求める外交渡航に俺が顔役として、国としての面子を保つ役目選ばれたわけだ
実務的なことは付いてきてくれる官僚や大臣が行うからそこのところは心配はしてないけど
これも俺が国王を目指すことの事前勉強だと思えば、それもメリットのある話なのかもしれない
・・・お父様の命令で行くっていうのが本当心底嫌だけど
「あら、見上げた愛国心だこと」
「ふっ、レオーネ君はわがマテリア王国民の鏡と言ってもいいな、それに君が素直に御父上の命を聞くなんて驚きだな」
ハルカさんとセレナはそんな俺に対し、感心した顔でそういうけど実際はそうじゃない
一番大きな理由は・・・
「ハルカさん違います・・・他ならぬお母様の頼みだから断れないんだ」
「そのことをお母様へ報告したら「ごめんね無理言っちゃて、嫌だったら全然言っていいのよ、私が体這いずっても行くから」って言われてたら断りずらいだろ・・・」
そう、お母様の頼みでもあるから俺は行こうと思ったわけだ
「あなたのお母上もお母上ね・・・」
「やれやれ」
そんな俺の気持ちに対しセレナとハルカさんはため息をついていた
「というわけだから、セレナにハルカさん・・・ちょっと触れるね」
一通りの話が終わった後、俺はセレナに触れて男性の体だったのを
女性の体にも戻し
一つ縛りにしてた髪も解いて、ストーレートなミディアムヘアにした
俺の体は光に包まれ、体が作り替わっていく感覚を確認した
・・・よし、おちんちんはなくなって女性の物に戻っている
これには訳がある
「?・・・おやレオーネ、今回は女の子の姿でドレスを、髪まで解いて」
ハルカさんの疑問に俺は答えた
「そうなんだよ、今回の外交パーティはドレス必須でさー」
「まぁこればかりは仕方ないか、正式な外交の場で、俺は諸外国では女性で通ってるし」
という理由があった
社交パーティーも兼ねた外交の場な以上、本来の性別でのドレスコードは必須というわけだ
「・・・正直、あんなドレスなんて窮屈なもの着たくないけし・・・第一俺にはあんなヒラヒラした服に合わねーよな」
「それに女の体って生理とかあんじゃん・・・痛いし・・・」
そう俺がため息交じりで言うと
「普通に似合うのわよ」
「え、なんか言った?」
セレナは小声でなんか言った、聞き取れなかったけどなんなんだ?
「なんでもないわ・・・・ま、頑張りなさい・・・私も影で応援してるから」
まぁいいや、セレナもハルカさんも応援してくれてるし
とりあえず、今は目の前のことに集中しよう
「ありがとセレナ」
俺はセレナにお礼を告げて、その場を後にする
そういえば、しばらく男の子の体と女の子を体を行き来してて
分かったことがある、それは男の子の体にはメリットとデメリットがあることだ
この呪い受けて男女半々の体の生活送ることに当たって
今までの生活で男性の体でのデメリットとメリット
メリット
単純に筋力が強くなる
おっぱいの分体と肩が軽くなる
孕まない
生理が来ない(一番うれしい)
デメリット
おしっこが飛び散る
女性よりムラムラしやすい
同性の体をエロい目で見てしまう
金的が弱点
レオーネが去った後
セレナとハルカは会話していた
「ふむ、セレナはどうするんだい?」
「・・・そうね、連絡とっておきましょうか」
セレナは小さな水晶球を取り出して、魔力を使った通信を使い水晶に映った男性と話す
この魔力と水晶を用いた通話は一部の高位魔法習得者しか使用が出来ない
「聞こえるグレン、そう私よ・・・今から・・・」
魔力通話の相手はグレン・アルバートだった
「へぇ・・・そうなんだ、じゃあ僕は・・・あいつのとこへ」
そんな様子を見てハルカも何か考えているようだった
「腰がー腰がー!いてててて」
「じっとしててください姫様」
その後、学園での学業を終えた俺は
城へ急いで帰って、身支度を必死に慌てて整えて
馬車へ乗り込み、外交先である隣国へ向かった
しかも、最初の訪問先は
カイトのいるクーロ国で次がユーディアスのハクバ国で
その次はあの性悪サディス王子のマルデゥク国だ、行きたくない
4番目がグレンさんのアルバート王国
最後に一応国内に戻ってきて、強大な発言権を持っているアレクさんのお宅にもお邪魔することになっている
まぁ、それら外交先にいっぺんにいかなきゃいけないのが
ちなみに久々のドレスで着方が分からずほぼ全部クリスティーナに手伝ってもらっていた、コルセットの締め付けで腰が折れるかと思った・・・




