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エロスライム&性格悪いサディス王子

「全騎士、抜剣せよ!」

士気が上がった隊員たちは、俺の抜剣の号令で一斉に剣を抜き

戦闘が始まった


犬型魔族の内三体は護衛の学園騎士隊が相手している

もう一体はユーディアスとカイトが相手だ

ユーディアスがミドルソード二刀流、カイトが槍を構え武器を振るう

犬型魔族はあっという間に切り刻まれて槍で貫かれてしまった

最後の一体は俺の相手だ

犬型魔族は爪をむき出しににして引っ掻き攻撃と同時に、口を大きく開け牙を突き立てこちらに噛みつかんとした

俺はそれに対してカウンター、心臓狙いの一撃を狙う

相手が来るタイミングを見計らって、飛び込んできたところに懐に潜り込んだ

体を半回転させ地面に背中を擦り付けながら、相手の胴体真下に行き

精霊武器である刺突剣レイピアを奴の心臓めがけて刺した

刺突剣には精霊魔法である風の魔法を纏わせて貫通力を高めている

心臓をさされた魔族は、血の代わりに傷口から魔力光を吹き出し絶命

その死体は跡形もなく光に消えていった


程なくして護衛が相手していた犬型魔族三体も倒されて

戦闘は終わった

「終わったか・・・」

俺はカチンと音を立てつつ剣を鞘に戻した

結構苦戦した、この魔族達は戦場では中級にも満たないレベルだ

つまりそれは学生のレベルだと所詮その程度だということだ

まぁだからこそ、この程度の敵しかでないからこそ

学生だけでも治安維持組織として機能しているんだろうな

しばらくの勝利の余韻の後

俺は改めて二人に向き合う

「な、なぁ・・・あの時のことだけど!」

カイトが何か言おうとしたとき

「危ない!」

まだ魔族が残ってた、おそらくそこらの背の高い茂みに隠れてたのだろう

ユーディアスに言われた時にはもう遅い

目の前には飛び出してきた魔族は

「え・・・・ひゃ!・・・・・な、なんだこいつ!?」

スライム型で触手が生えていた

俺はスライム魔族に押され、尻もちをついた体育座りのような姿勢になってしまう

胴体のど真ん中に取り付いたそれは手ではがそうとしてもはがせず、逆に腕を締め上げられてしまった

しかも、スライムは服だけを溶かした

なんとかギリギリ大事な部分は隠れている

なにこの官能小説とかバカコンビの持ってるエロ本にありがちな展開!?

「え?・・・・ってレオーネ!」

「レオーネちゃん・・・魔族がまだ・・・・」

「レオーネ姫様、今助けます・・・!」

「駄目だ、レオーネに当たる!」

皆俺を助けようとしてるが、戸惑って何も出来ないでいる

多分スライムには火炎魔法が有効なんだけど、私を巻き込んでしまわないか心配してるんだ(ちなみに打撃や斬撃は有効ではない)

そんな心配してる場合か、死んだらどうする!

「二人とも、皆、そんなこと良いから・・・・・・早くこれを焼き切って・・・・じゃないと・・・・じゃないと」

スライムの触手が残された服の間に入り込んでくる、胸のところやスパッツの間とか・・・

「お、男の体なのに・・・・むずむずして・・・・変な感じ・・・・やぁ!・・・そこはだめぇ・・・・そこは触ったら気持ち・・・!」

変なとこばかり触ってきやがって・・・!

屈辱だ・・・皆の前で、それも幼なじみ二人の前で、この俺が女の子みたいな声を上げるなんて、それも男の体で・・・(※中身は女の子です)

このままじゃ、この体勢だと・・・・・スパッツの下で大きくなったアレ(おちんちん)が見えちゃう!

「ゴク、もうちょっとこのままでもいいかな?カイト」

「ゴク、ああ何故か俺もそんな気がするんだよ、ユーディアス」

そんな中、カイトとユーディアスのおバカコンビは呑気に観戦していた

「って何い言ってんだこのエロバカコンビ!お前らノーマルだろ!早く救援呼んで!」

「レオーネ将軍、今救援を呼んできます」

男性隊員の一人が慌てて救援を呼びに行こうとするが

スライムが急に俺の首を絞めてきた

スライムの触手は力強く、手ではがそう掴んで藻掻くもびくともしなかった

不味い、完全に殺す気だ・・・!

「だ、だめだ間に合わないっ・・・・!俺ごと火炎魔法で焼いてくれ!」

もう救援なんて絶対間に合わないなと思っていた・・・

早く俺ごと焼いてくれ、このまま色々見えて死ぬ恥ずかしさに比べたら、ちょっと焼けたとこで文句はない

「本当は傷つけたくないけど・・・・・・わかった!ごめんレオーネちゃん!」

ユーディアスが意を決して火炎魔法を放そうとした時だった

ピギっ!

突如として、蛇のような繊細なコントロールで軌道を描いた火炎魔法が飛んできて

スライム魔族に当たり、発火して燃え死んだ

しかもその火炎魔法は俺に一切当たることなくだった

すごい精霊魔法のコントロール力だ・・・

火炎魔法と声のした方を振り向くと

「おいおい、何でこんな雑魚ごときに苦戦してんだー?」

そこにはサディス王子がいた

サディスはいつの間にか俺をお姫様だっこしていた

ドキッ

俺の心臓は一瞬跳ね上がって、顔が赤くなっていた

「お、降ろせ!早く!周りが見てるだろ!」

「あ、関係あっかよ・・・相変わらずちっせぇちんちんしてんな、おちんちん女」

「もっもっもっも揉むな!気色悪い俺は男だぞ!・・・・・ていうかおちんちん女て変なあだ名つけんな!」

「もっもっも、うるせぇな、リスかよ・・・あーやだやだこれだから女はうるさい」

俺は周りの目を気にして恥ずかしくなって降ろせ降ろせとポカポカ叩くがサディスはどこ吹く風だった

しかもどさくさ紛れおちんちんまで触ってきやがった!

女だと陰部触ったら一発逮捕だけど、男ならいいと思ってるだろこいつ!

最低だ、最低なセクハラ野郎だこいつは・・・!

助けられて一瞬でもドキッとした自分を殴ってやりたい

「おい、サディス・マルデゥク・・・殴られたくなかったら今すぐ・・・」

そんな風に考えてる時だった

ユーディアスの様子がおかしかった

カイトが先に言った言葉を遮り・・・

「その汚い手をレオーネちゃんから放せ」

と怖い顔で言った

「え?え?・・・・ユーディアス・・・・?」

「お前・・・」

俺は思わず困惑した

普段天然でカイトに比べれば比較的大人しいユーディアスがあんな表情するなんて・・・

凄い・・・怒ってる・・・

その様子を見たサディス王子は

「うおっ・・・・分かったよ」

「っていきなり降ろすやつがあるか!」

俺を乱暴に地面に落っことした

その時俺は地面に尻を強打した

めっちゃ痛い!

「ああ、降ろせって言ったからなぁ・・・自分で歩けんじゃねぇか」

「お前、性格悪すぎだろ!・・・・俺は最初から自分で歩ける!」

いきなり降ろすとか・・・・ほんと最悪だこいつ!

サディス王子は

「じゃあな」

とだけ言い残しすぐその場を後にした

二度とくるな

そんなやり取りが終わった後、ユカイコンビの二人が寄ってきた

「大丈夫レオーネちゃん」

「怪我してねぇか・・・あいつに触られたとことか・・・」

二人は心配して言ってくれてるんだけど・・・ずれてる!

「大丈夫だよ・・・いやていうか地面に落ちたケツとかモンスターに触れたとこ心配しろよ」

俺がそんなことを言って呼吸を整えた後・・・

二人の顔を正面からとらえ

「・・・・・さてはぁ、二人とも話したいことがある」

そう言った

話さなきゃいけないことがある

「ごめん皆、ちょっと席外すね・・・先帰ってて」

俺と二人は、護衛の学園騎士隊の皆に帰ってもらうよう告げて

溶けた服を着替えた後

川沿いの土手下、そのさらに橋の下に移動した


護衛の皆の去り際に

「応援してまーすレオーネ姫王子ー」

「レオーネちゃん後でお話聞かせてねー」

そんな言葉が聞こえた

女子隊員達から何か誤解されてる気がする・・・

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