学園騎士隊
お父様に啖呵を切ったあの日から一週間
そして今日という日
俺は、街中で魔族相手に剣を振るっていた
何故そんなことになっているか、それは・・・
一週間の間に魔族の侵攻があったからだ
そして時は今日の一時間前にさかのぼる
一時間前
俺は町を騎士服に身を包み、町を巡回していた
魔族を探しているからだ
魔族それは・・・
人ならざる物
動物でもない
一般的にモンスターと呼ぶ者もいる
魔界(北の大地にある)と呼ばれる場所から来る世界を滅ぼさんとする脅威
容姿は人型から異形まで様々
普通の人間や肉食動物の数倍の力を持つ
普通の人間では太刀打ちは難しく、訓練した軍人でも苦戦する個体もいる存在だ
中には知能を持った指揮官的な上位存在個体も存在する、それらは魔王又は魔界貴族と呼ばれている
そんな魔族共の侵攻をマテリア王国は受けている
北の大地に居城を構える彼らは、電撃的に我が国に侵略を開始
現在周辺の村や町がいくつか避難が間に合わず手遅れになった
ここ王都には避難民であふれかえってる
唯一王都だけは、今のところ持ちこたえてるが・・・
数年の早い内にに、同盟国へ救援を依頼する必要があった
そこで国王が提案した、レオーネ・アシェルの政略結婚を
それこそが成人の儀式であった今回の俺の婚約者騒動のまた違った一部分
精霊適正が高い男児の王子を産ませる以外の国王なりの解決の一つの手段であった
精霊武器的適合が高い男児が生まれるだけでなく
他国との政略結婚としての意味があった
サディス・マルデゥク王子のマルデゥク王国とは、大国故の兵力と資金力
ユーディアスのハクバ国とカイトのクーロ国とでは、昔からの同盟のより一層の強化
グレン・アルバートのアルバート王国では、小国だが先進的な兵器が手に入る
アレク・フォン・アレイはこの国の巨大な伯爵貴族ゆえに、結婚すれば国内での政治力と結束強化につながる
そんな打算もある結婚だった
そして・・・
何故国の姫である俺がこの戦場にいるかというと
この国の一将軍、軍隊を束ねる指揮官的存在であるからだ
俺達は学生だ、だが同時に有事には国民を守る治安維持の予備隊として活躍として活躍することになっている
俺達の組織は正式には学園騎士隊という呼び名がある
学園騎士隊にはまぁ当然だが、マテリア王国の王都にある学園は高名な学校で、名だたる貴族や代々の騎士の家系、世界中から集められたエリートが通う学校だ
貴族としての責務や将来国を守る指揮官になる為に学園に通い、戦闘に参加する
とは言っても、俺達まだ学生だから後方警戒の任務と国内が中心だ
直接前線に行くわけじゃない
だけど、魔族達は後方からでも回り込んで来ようとする時がある時がある為、たまに戦いが発生したり
前線からはぐれた魔族が町にこっそり忍び込んでくる時もある
そんな時の為の、俺達の学園騎士隊の出番だ
そんな中で、俺レオーネアシェルは学生達を纏める指揮官的存在で将軍と呼ばれる
まぁ、俺の場合マテリア国の大事なお姫様だからより安全な後方ということで将軍になったのだろう
不服だけど実力で選ばれたんじゃないって分かってる、現に俺を護衛する学生騎士達は一芸秀でるエリートか美男美女ばかりだった(ちなみに護衛のメンバーの面接はお母様が主導してました)
だからこそ、肩書に見合うよう俺も頑張らないといけないんだ
そんな決意を胸に、さっそく仕事だ
城壁の外で大人たちが戦争をしている最中に
魔族が数匹ほど城壁をこそっり乗り越えてやってき行方不明になってるらしい
これは一刻も早く解決すべき由々しき問題だ、たかが一匹、されど一匹
普通の市民は魔族に対抗する術を持たない、万が一に遭遇すれば死ぬだろう
例え誰一人だって人を死なせるわけにはいかない
俺達は装備を整え、町の巡回に乗り出した
ちなみに今、俺の護衛の隊員間で俺についての呼称問題が発生してるらしい
俺は魔女からの呪いを受けてる性質上、男になったり女になったりする
そこで問題なのが呼称だ
レオーネ姫なのかレオーネ王子なのかレオーネ君なのかレオーネちゃんなのか
どう呼べばいいか混乱しているらしい
・・・俺的には好きに呼んだらいいと思ってる
別に前まではレオーネ姫で通ってたんだし、それでも別にいい
ていうかレオーネ将軍で良くないか?戦闘中は皆そう呼ぶし・・・・駄目だな違和感がありすぎて戦闘中以外は使えない
あぁもー、好きに呼んでくれ!




