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34.バールナ公爵家で朝食を作りました

 朝日が昇る前に目が覚め、横で眠るフェンを撫でてから身支度をし、調理場へと急いだ。



 バールナ公爵家の調理場なだけに、材料は揃ってる。


 固くなって不味くなる材料がだけど。


 ここでもやっぱり必要な材料が無いから、ホットケーキになっちゃうのよね。


 その前に、蓋つき瓶に切った林檎を入れて、林檎が浸かるまで水を入れ。


 陽が当たる所に置いといてーーと。


 小麦粉・砂糖・卵・ミルク・バターがあるから、ボウルに入れて混ぜる。


 次はサラダ用に、レタスにきゅうり(もどき)トマトで作ろう。


 マヨネーズも作って、カチャカチャと混ぜまくる『マヨネーズの出来上がりー』って、一人ツッコミをしながら朝食を作る私だ。


 スープは、材料が無いから、仕方ない。

 ジャガイモ・人参・玉ねぎ、肉(ウルフ)を一口サイズに切って、鍋に油をスプーン1杯分入れて肉・玉ねぎを入れて軽く炒める。


 軽く炒めたら、塩をひとつまみ入れて弱火にして蓋をし5〜15分蒸す、その間に数分おきに混ぜる。


 次は、切った人参とジャガイモを入れて、炒めて水を入れて塩と醤油で味付けをし、溶いた卵をふわっとなる様にして入れて、火を止めたら『なんちゃってスープ』の出来上がり!


 混ぜて置いていたホットケーキを焼いたら終わり。


「……!」


「……!」


「……!」


「あっ! 皆さん、 おはようございます。

 キッチンをお借りしています」


 バールナ公爵家のコックさん達に頭を下げて挨拶した。


「ココネ様、頭を上げて下さい。

 昨夜、旦那様からお話を聞いておりましたので分かっていますよ」


 皆さん笑顔で接してくれてる、良かった。


 私は、ホッと胸を撫で下ろした。


 料理長が「それにしても、良い匂いですね」と言っていたので、皆さんに味見してもらった。


「……!」


「……!」


「……!」


 うん、その反応になるよね。


「美味しい、美味しいぞ!!」


 料理人の皆さんが振り向いた。


「こ、この作り方を」と言って来るだろうなと思っていたから


「コレをどうぞ」とレシピを渡した。


「レシピですか?

 良いのですか?」


 料理長さんに、私は頷いた。


「えぇ、ほかのレシピも書いてありますので使って下さい」


 ニコッと笑顔で答えると、皆がウルウルとした顔で見ていた。


「今までの俺らの料理はアレだな、不味い飯だな」


 仲間同士で慰め合っていた。



 バールナ公爵の皆さんにも食べてもらい。


「こんなに美味しい料理は初めてだぞ!!」


「まぁ、この柔らかくて甘いパンなんてホッペが落ちそうよ!」


「美味しいです。

 こんな美味しい料理初めて食べたよ!」


 バールナ公爵家当主、レインズ夫人、リー様の順で感想を言ってくれたのが、私も嬉しくて自然と笑顔になっていた。


「我は、あの固い物はいらん!」


 皆の前で宣言した後、私が作った料理を食べるフェンが可愛かったのか、レインズ夫人が優しく撫でていた。


 今日から学園へ通うんだったよね。


 この後、制服に着替えて行かないと。


 様々な『DQN』ではなくて、変な人達がいるんだろうな。


 頑張れる、かな?


 ううん、頑張ってやるんだから!

誤字がありましたら、すみません。


読んで下さっている皆さん、本当にありがとうございます。


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