33.ルリナ様は王宮で第二王子と暮らすらしいです
ルリナ様は一度出かけていたが、夕食の前に帰って来た。
私を見て「フンっ」て鼻を鳴らし私が座ってるソファーの前に座り。
「私のオールとジンに色目を使うのは止めてよね!
この子はいずれ私のペットになるんだから!
チビおいで」
と訳の分からない事を言って、フェンに変な名前を付けて触ろうとして、唸られている。
「ゔゔゔううぅぅぅっ!!」
「……!」
ルリナ様は怯んだのかな? って思い見てたが怯まずフェンに寄って行こうとしている!
フェンはルリナ様に白い歯を剥き出して唸り。
「まあ、可哀想なチビ。
この女に洗脳されているのね!」
「姉上、伝説の従魔を怒らせたら命ないかもね!
それどころか、オパール皇太子殿下様とユージン様に嫌われるだろうね!」
ホーリー様に言われた言葉に『ハッ!』として、こちらを向き無言になってしまった。
何なのこの子、オールとユージンが好きなのかな?
でも、ディロールの第二王子と親密そうな感じだったけど、この子の行動や考えが分からなくて、意味不明だわ。
「………………」
ルリナ様は私を睨んでいたが、ホーリー様の一声で部屋へと走って行った。
令嬢としての行動は無いのかしら、何時もこんな感じの態度らしい。
「ホーリー様、ありがとうございます」
私は頭を下げた。
ホーリー様の眉がハの字になり
「姉様が、申し訳ありません」
今度はホーリー様が頭を下げて来た。
「ホーリー様のせいではないのですから、頭を上げて下さい」
私は笑顔で言った。
ホーリー様は顔を赤くして
「あ、ありがとうございます」
と一言だけ言って笑顔に戻った。
「僕の事は『リー』と呼んで下さい。
フェンリル様の事を『フェン』とお呼びしても良いでしょうか?」
フェンは頷き「許す!」と一言だけ言った。
「リー様、フェン共々宜しくお願いしますわ。
フェンの事はいつでも『ナデナデモフモフ』してあげて下さいな」
「ナデナデ、モフモフですか……良いですね!」
と言って、二人でクスクス笑い合い。
フェンはリー様に撫でられて気持ちが良いのか、リー様の膝の上で寝ていた。
リー様は年相応な反応で、本当の弟のように可愛い反応だ。
コンコンコン!
「お食事のご用意が整いました」
と、一言だけ言ってドアを開けたまま待ってくれているメイドさん。
リー様が困った顔で「行きましょうか」一言、前を歩いて案内をしてくれた。
皆が席に着き、バールナ公爵が飲み物を掲げて
「ココネ様が家族になった記念を祝して!」
と言って皆がグラスを掲げた、一人を除いて。
バールナ公爵家のコックが作った一番美味しい料理らしく、きっと同じだよね。
うん、同じだった。
このスープは何? 塩の味しかしない。
主食のパン、お兄ちゃんが気絶したの思い出すよ。
柑橘系のソースかけサラダ?
肉料理? 皆さんは普通に食べてるよ。
食べるの怖いし、皆に見られてるし食べないと……勇気を出すのよ!
「……!」
やばっ! 吐き出すとこだったよ!
味は、油ギトギトの醤油ぶっかけステーキだよ?
体調不良になりそう!
食だけは我慢出来ないよ!
公爵様に言おう! ってなった時に『バンッ!!』とルリナ様がテーブルを叩き椅子から立ち上がり。
「お父様、お母様、私はこんな汚れた黒い女と居たくない!
ヴァン王子の所へ行くから!」
メイドに荷物を持たせ、私達に言い残すように言って、出て行った。
「ヴァン王子に承諾してもらってるから!
オールとジンが来たら知らせてよね!」
皆さん顔が『ポカーン』だよ、私もだけど。
そんな事より『料理』をなんとかしないと!
「公爵様にお願いしたい事が御座います。
私は料理を作るのが生き甲斐でソフィーリアでも料理していました。
料理を作らないと……ストレスで倒れてしまうのです。
お願い致します、作らせて下さい!」
「だが、ココネ様にその様な事は」
あともう一押し!
「明日の朝からでお願いしたいのです。
料理を作らないと本当に倒れてしまいますわ」
大袈裟に発言した後、ウルウルとした瞳で言ってみた。
「倒れられては困ります、分かりました。
明日の朝食からお願い致します」
やったー!!
フェンも飛び跳ねて喜んでいる。
これで美味しいご飯が食べれる!
明日が楽しみ!
誤字がありましたら、すみません。
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