もう1つの想像意思
この世が不自由だという奴がいるなら、飛んだお笑いだね。
この世が自由でも、不自由でも奴らは本当はどうでもいいのさ。
この世に生まれて漠然としすぎて、とりあえず言ってるのさ。ちょうどそれは自慰のようなものだ。
だけど人間が現れる前にこんな考え方をする奴に俺は会わなかった。勝手にやって来た生命の種は、俺の中で俺に近い存在になろうとした。おもしろい。
俺はお前らに対して、恣意的に干渉はしてこなかったが、俺はお前らの遺伝子情報を利用して少し遊びにいれてもらうよ。
それぐらいいいだろ?家賃だと思えよ。
人類は思考の海を操作できず、1つのモノと化していた。
異様な紅色をした巨大な塊の前に1人の少年が立っていた。
「もうこれが何度目か、、。しかし毎回、状況が変わるから厄介だ。
さて、いつもどおり平戸才と名乗るか。」
少年はその塊に手を触れた。
世界は多元的に存在し、それはまるで、数字の羅列のようである。
地球が奇跡の星と言われる由縁は一般的に環境を指す。しかし、
芹川は違う理由で、奇跡の星と名指しする。
それは地球そのものがマルチ・ドメイン化しており、
その存在はどこの数字にも普遍的なものを有しているからである。
つまり、意思を持つ星だけでなく、多次元的に思考可能で、それは常に一貫性を持っていた。生命種の侵入を監視し続けた地球は、新たな段階にはいる人類に対して、実験的アプローチを開始したのであった。
それは、
空間の別次元の想像。




