胎動とヒト
「我々がこうした利用をされるとは、思わなかった。」
人のような形をした物体がそう発言する。
そこには、4人いた
「次元を越えた理解を与えるのは、特定の次元の理解ができるものというわけか。」
「やはり私たちよりも先に接触した彼が原因ね。」
「おそらくそうだろう。トリックスターか。
我々には、災厄を呼び、人々に英知を与える。」
女性らしき人と小柄な男性は、そう言うと、
残りの2人が
「そっちに行くのか?」
「ええ。確認したい。あなたは興味ないの?」
と問いただされる、1人の男性。
「私は、死を支えているから行けない。そもそもあまり知識を得られそうにない。ファーストとして。」
「ではサードの私とセカンドの兄とともに行ってくるわ。」
「戻れなくなるかもしれないぞ。」
と言うと、
「いいのよ。フィフスのあなたはここにいればいい。」
2人は消えた。
残されたのは、ファーストとフィフス。
次元の枠を出た世界。
そして、その空間は人の理解することが可能であった
そこには、彼が確認を始めてから5人いた。
そして彼らは世界を知り、彼らは、自らの存在を探し始めた。
ファーストは自分たちの事柄を細かく記載され情報の塊を確認した。
その世界は、人のいる世界だった。
彼らは自分たちの気付かないうちに
自分自身の情報が流れていることがわかった。
それが地球のある空間に流れ、その情報の再現を行っていたのだった。
ファーストは知識に対して非常に貪欲で
自分たちの不可解な存在の答えを求めていた。
その再現に気付いたファーストは
パラレルワールドをセカンドとサードと共に作成し、人になるまでの過程を観察した。
結果的に自分たちが細胞と呼ばれる段階から始まることを知った。
しかし、人は所詮、彼らの複製であったため、ファーストの求めた答えには成りえなかった。
ファーストはその後も4人のあずかり知らぬところで、様々な実験を行った。
人々の群生を自分たちの少数の在り方に対比し、
結果として、怒りにつながってしまったフィフスは
人を無かったことにしようとした。
フィフスは言った。
「彼らは矛盾している。あの世界で理性をもったのは、人間以外のもののはずだった。
彼らは我々に酷似しているが、何か1つがおぞましく違う。そして、彼らは私たちではない、何かになろうとさえしている。」
そこで、
その行いを止めに入ったのが、フォースであった。
「確かにそれはわかる。では、1つ。我々と違う、何かを確認してからでも遅くないんじゃないか?
人の住まう地球の生まれる直前に私は侵入するよ。
そして、地球意思が消滅する前に私が代わりを成す。それで、見つけてくる。
君がわかり次第、僕と一緒に人を消していい。」
「なぜだ?」
「彼らの心が気になったから。」
「そうか。相変わらずだな。」
フォースは、彼らの前から消えた。
三次元に侵入したフォースは地球を見つけ、
明確な意識となった。
そして、平戸と名乗る。
のちにセカンドとサードは、芹川十也、世良川ヨシナと名乗る。
そしてファーストはフォース=平戸が侵入した後に変革していく世界を見つめていた。
フォースとは関係なく変化した異常数値をファーストは見逃さなかった。
世界は異常数値である御白によって変化していった。
がセカンドとサードにより、一定数に戻され、
修正された世界となっていた。
比山は修正されず、御白は修正され、架白十香として変更された。
記憶はすべて修正されたはずであった。
しかし、平戸の工作により、比山の記憶は保存された。
多田正弥は、発覚を恐れ、わずかな記憶の残骸が残された。
比山はふたたび、行動を開始した。




