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第67話「共同プロジェクト」

ある日の授業中、先生がクラス全員に二人一組で小さな課題に取り組むように告げた。


「ペアは自由に決めていいですよ」


そう言われたものの、誰と組もうか考える間もなかった。


アイノがすぐに僕のところへやってきたからだ。


「レン、私と一緒にやらない?」


彼女は少し声を落として尋ねた。


「もちろん、いいよ」


「本当? じゃあ決まりね!」


アイノは嬉しそうに微笑んだ。


どうやら、今回は相手探しに困ることはなさそうだ。


その後、先生が各ペアに課題のプリントを配り、週末までに完成させて、クラスのみんなの前で発表するように説明した。


アイノはさっそくプリントに目を通し始めた。


「ねえ、まずは何から始めようか?」


彼女はプリントを見ながら、僕に尋ねた。


僕も内容を確認する。


「そうだな……まずは、ここから始めてみよう」


「うん、いいと思う。じゃあ、放課後にもう少し詳しく話し合わない?」


「いいよ」


それから僕たちは、課題の内容を確認しながら、いくつか案を出し合った。


やがてチャイムが鳴り、授業が終わった。


先生は最後に、週末までに必ずプロジェクトを完成させるよう念を押した。


その後、僕たちは帰り支度を始めた。


授業が終わると、アイノが僕のところへやってきた。


「ねえ、どこかカフェにでも行って、プロジェクトについて話し合わない?」


彼女がそう提案した。


僕は少し考えてから答えた。


「よかったら、僕の家に来ない? そのほうが落ち着いて話せるし、誰にも邪魔されないと思うよ」


「レンの家に?」


アイノは少し驚いた様子で聞き返した。


「うん。アイノはまだ一度も来たことがないだろ?」


「そういえば、そうだね……」


彼女は少し考えたあと、笑顔で答えた。


「じゃあ、お邪魔しようかな!」


「うん。それじゃあ、行こうか」


アイノは嬉しそうだった。初めて僕の家に行けることが、少し楽しみなのかもしれない。


僕たちは一緒に学校を出て、家へと向かった。


道中、アイノは何度か僕のほうをちらちらと見ていた。何か聞きたいことでもあるのだろうか。


「どうしたの?」


僕が尋ねると、彼女は少し恥ずかしそうに答えた。


「ただ、レンの家ってどんな感じなのかなって。今まで考えたこともなかったから」


「別に、特別なところはないよ」


それからしばらく歩くと、僕たちは家に到着した。


僕はドアを開け、アイノを中へ招き入れた。


「どうぞ。自分の家だと思ってくつろいでね」


「ありがとう!」


アイノは靴を脱いで中に入り、興味深そうに周囲を見回した。


「なんだか落ち着くお家だね」


「そう言ってもらえると嬉しいよ」


「それで、どこで作業するの?」


「こっちだよ。ついてきて」


僕はアイノを自分の部屋へ案内した。ここなら、落ち着いてプロジェクトに取り組めそうだ。


つづく


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