第65話:「いつもの日常へ」
京都への修学旅行が終わり、俺たちはその日の夕方に家へ帰った。
その後は週末だったので、みんな旅行の疲れをゆっくり癒やすことができた。そして月曜日、俺たちは再び学校で顔を合わせた。
学校はいつも通りの騒がしさに包まれていたが、教室の雰囲気はいつもよりずっと賑やかだった。
みんな、京都への修学旅行の話で盛り上がっていた。何人かで集まって写真を見せ合ったり、お土産を見せたりしている。
タケオも京都で買ったお土産をいくつか持ってきていた。窓際に立つと、袋の中から小さな木のキーホルダーを取り出し、近くにいたクラスメイトたちに見せた。
「見てくれよ! これ、京都で買ったんだ。勉強運が上がるらしいぜ! これで次のテストは少し楽になるかもな!」
タケオは笑いながら、指でキーホルダーをくるくると回した。
「運が良くても、教科書を開かなければ意味がないぞ」
カイトは落ち着いた声でそう言い、鞄からノートを取り出した。
「分かってるって! 少しくらい運に頼ったっていいだろ?」
タケオは笑いながらそう返し、俺の隣の席に座った。
「よう、レン。元気か? 京都であれだけ歩いたけど、もう疲れは取れたか?」
「おはよう。うん、もう大丈夫だよ。でも、旅行の後にいつもの授業に戻るのは、少し不思議な感じがするな」
「だよな。もう少し週末が長ければよかったのに」
タケオは残念そうにため息をついた。
俺は笑いながら、授業の準備を始めた。何日か旅行を楽しんだ後だと、いつもの学校生活も悪くないと思えた。
しばらくすると、アイノとミコが俺たちの席にやって来た。
「みんな、おはよう!」
ミコが明るく挨拶した。
「おはよう」
俺たちも挨拶を返した。
「旅行の写真はもう整理した?」
アイノが尋ねた。
「まだ一部だけだよ。思ったよりたくさん撮ってたからね」
俺はそう答えた。
「私もだよ。特に竹林の写真が多いかな。あそこ、本当にきれいだったね」
ミコもそう言って笑った。
その後も、俺たちはしばらく旅行の思い出について話していた。タケオが面白かった出来事を話し、カイトが時々それに付け加えていた。
やがて話が落ち着いた頃、アイノが俺の机に近づき、小さくてきれいに包まれた箱をそっと置いた。
「レン、これあげる」
アイノが静かに言った。
俺は箱を見てから、彼女に目を向けた。
「これ、何?」
「京都のお菓子だよ。休憩のときに一緒に選んだの、覚えてる? レンにも家で食べてほしいなと思って」
「本当に? ありがとう、アイノ。すごく嬉しいよ」
「気に入ってくれるといいな」
アイノは優しく微笑んだ。
「きっと気に入るよ」
俺はその箱を大切に鞄へしまった。アイノも微笑み返すと、自分の席へ戻っていった。
その間、ほかのみんなは変わらず旅行の話を続けていた。
やがてチャイムが鳴り、授業の始まりを知らせた。先生が教室に入ってくると、みんなの話し声も少しずつ静かになっていった。
俺は教科書を取り出し、黒板に目を向けた。
京都への修学旅行はもう終わった。
それでも、あの数日間に見た景色や、みんなと過ごした時間は、きっとこれからも心に残り続けるだろう。
今回も読んでいただき、ありがとうございます!
京都への修学旅行も終わり、レンたちはいつもの学校生活に戻りました。それでも、旅行で過ごした時間は、きっとみんなの心に残り続けるでしょう。
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それでは、また次回!




