↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
19/74

第18話「新しい仲間」

翌日も、いつもと変わらない朝だった。


俺はいつも通り学校へ行った。


教室には、すでにカイトがいて、何人かのクラスメイトと話していた。


「おはよう、レン」


「おはよう」


「レンって、いつもこんなに早く来るの?」


「だいたいな」


「そうなんだ」


そこへタケオが教室に入ってきた。


「おっ、カイト! もう慣れたか?」


「まあまあかな」


「早いな」


「みんな話しやすいから」


タケオは俺の隣に座った。


「それならよかったな。うちには、全然話したがらないやつもいるからな」


「レンのこと?」


「そう」


「もう気づいてた」


「おい、俺はここにいるぞ」


「知ってる」


そこへミコがやって来た。


「何の話してるの?」


「レンの話」


タケオが答える。


「じゃあ、わかった」


「なんでそれでわかるんだよ?」


「だって、二人ともほとんどいつもレンの話してるじゃん」


「そんなことないって」


「あるよ」


カイトが俺たちを見る。


「みんな、ずいぶん仲いいんだな」


「まあ、結構長い付き合いだからな」


タケオが答える。


「そうなんだ」


少し離れたところでは、アイノも俺たちの会話を聞いていた。


カイトがアイノに声をかける。


「アイノ、だよね?」


アイノがカイトを見る。


「そうだけど」


「昨日はちゃんと話せなかったから、改めてよろしく」


「こちらこそ」


休み時間も、俺たちはそのまま一緒にいた。


話題は学校のことや先生、スポーツ、映画なんかに変わっていった。


カイトはどんな話にも自然に入ってくる。


しばらくして、カイトが俺を見る。


「レンって、なんでいつもそんなに落ち着いてるの?」


「別に、普通じゃないか?」


「そうかな。ほとんど表情が変わらないからさ」


「たぶん、癖みたいなものだな」


「変な癖だね」


「俺には合ってる」


タケオが口を挟む。


「ほらな。いつもこんな感じだろ?」


「どういうこと?」


「こいつ、何でもない顔で普通に言うからさ。今のが本気なのか冗談なのか、しばらく考えないとわからないんだよ」


「なるほど」


カイトは納得したように頷いた。


放課後、タケオが俺たちを見る。


「なあ、どこか寄って食っていかないか?」


「私はいいよ」


ミコが答える。


「俺もいいよ」


カイトも答えた。


アイノは少し考えてから、


「いいよ」


と答えた。


タケオが俺を見る。


「レンは?」


「いいぞ」


俺たちは学校の近くにある小さなカフェへ向かった。


テーブルにつくと、また話が始まった。


タケオが学校であった出来事を話し始め、ミコが何度か話に割り込み、カイトも時々自分の話を混ぜながら聞いていた。


俺はその隣で、ただ話を聞いていた。


食べ終わると、カイトが俺たちを見る。


「今日は楽しかったな」


「だな」


タケオが答える。


「またこうやって集まれたらいいな」


俺はみんなを見る。


「別にいいんじゃないか」


俺たちはカフェを出て、それぞれ帰ることになった。


俺は家へ向かって歩いていた。


途中でアイノと会った。


「どうしてそんなに早くここまで来たんだ?」


「近道を知ってるから」


「それって、あの暗い道とか路地裏? ナイフや銃を持った男たちがいるような?」


俺は少し笑いながら聞いた。


「そんなのいなかったけど」


アイノが答える。


俺たちはそのまま歩き続けた。


「カイト、どうだった?」


「普通の男子。あいつも他の男子と同じようなクズ」


「そうか。じゃあ、俺はまだクズってことか」


アイノは何も言わなかった。


しばらくして、俺たちはそれぞれの家に着いた。


俺は道路の前で足を止める。


「じゃあ、俺は向こう側だから。またな」


「またね」


そう言って、俺たちは別れた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。