表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢幻への再臨  作者: 柴光
26/55

26 遊戯〜コロシアム〜

転移者、31歳、男

前世の死因、病死

 




 ギルドに所属し、数多くのモンスターを討伐して貢献してきたと言うのに、たった一度の失敗で違約金が払えず奴隷落ちした俺達パーティはバラバラに売られてしまった。

 女シーフは娼館に買われ、リーダーと魔法使いの知らせは届いていない…無事にやってれば良いんだけど。


「おら、出番だ。早く出ろ」

「分かったから急かすなって」


 かく言う俺は闘技場で剣闘士として客を沸かしている。

 借金奴隷で此処にいる訳だから生き抜いても金なんて入ってこない…こんな事なら異世界なんて来なければ良かったと毎日思う。

 女神の剣も奪われて今手にしてるのは切れ味の悪い両刃の片手剣と何度も剣や魔法を受け止めたせいでボロボロになったバックラー。

 この死合に勝てば新しいのをくれてやるって言ってたが、今回の相手はまだ聞かされていない。腐ってもA級冒険者だ、並大抵の相手じゃ敗けない自信はある。


『さぁやってまいりました!次はお待ちかねの注目カード!!未だ無敗の剣士に挑むのは…コイツだ!』


 闘技場に響く拡声魔導具、アリーナに入った俺の真正面にある格子が開いていく…バカじゃねぇのか…あんなの相手にしろってのか。


『今まで殺して来た連中が蘇ったぞ!レヴァナントゴーレムッ!!』


 複数の人間の頭にツギハギだらけの巨体のゾンビ『レヴァナントゴーレム』、こんなもん造るとか何を考えているんだ。


『両者揃った所で死合開始だ!!』

「クソがっ!」


 俺は駆け出してゴーレムを斬り裂く、斬り裂く、斬り裂く。

 動きはトロいが流石はアンデッドと言った所、効いてる様子はない…それならばと、炎魔法『フレイムジャルナー』を浴びせ、炎に包ませる。


「どうだ!灰になるまで…ッ!?」


 燃え上がる中から腕が飛び出し、俺の左腕を掴んで離さない。


「油断した…」


 掴まれた左腕がどんどん腐食していく…背に腹は代えられないと、自分で肩から切り離して間合いを取った。

 滴る血、炎で切り口を塞ぐがこれまた熱いは痛いはで意識が持って行かれそうになる。


「ハァハァ…仕切り直しだな」


 まだ奴は燃えている…あの中でなんで生きていられるのか、いや元から死んでいたんだっけか。


「朽ち果てろ『プロクスプリズン』!」


 更に強力な炎魔法の牢獄に閉じ込め、息絶えるまで燃やし続けた。


『勝負アリ!!またしても無敗の剣士が生き残ってしまったぁ!!』


 生き残った…片腕を失ってはこの先闘い抜けるのか。

次があるかどうか俺には分からかった。




「傷モノには興味がない。十分稼がせてもらったからな、もう処分してくれ」

「御意」

「あー、次の死合では新顔とマッチさせてくれ。処分ついでにもうひと稼ぎしてもらおう」

「では、そのように手配を」

「頼んだぞ」

「御意」





『レヴァナントゴーレム』

討伐レベルA

体力A 攻撃力A 速力C

 全高5メーター、フレッシュゴーレムとも呼ばれる人工的に造られたゾンビのゴーレム。

 触れたモノを腐食させる力と自らの肉体に相手を取り込む力を有する。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ