表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢幻への再臨  作者: 柴光
25/55

25 罠〜ダンジョン3〜

転移者、19歳、女

前世の死因、事故死

 




 ダンジョン10階層、ようやくココまで来た私達三人の行く手を阻む階層主『メガロックドラゴン』。

 盾持ちの男剣士が攻撃を引きつけ、私の光魔法で防壁と攻撃を繰り返し、女召喚士の召喚獣『グロースビーバー』による水魔法でチビチビと体力を削って…るのか不明だけどこれがうち等の全力。

 剣士がかなり疲弊し始めてきている…そろそろ終わらせないと。

 私は召喚士に合図を送り、召喚獣に与えられるだけの補助魔法をかけ、渾身の一撃をおみまいしてもらった。


「トドメよ」

「おう!」


 前脚を失って倒れこんだメガロックドラゴンに、剣に魔法を纏わせた剣士の攻撃が通って勝負がついた。


「やっと終わったぜ…」

「どのくらい戦ってたんだろ」

「さぁ…ちょっと休んでいこうよ」

「「さんせー」」


 かなりの時間戦ってたと思う…皆疲労困憊で私の意見に同意するとその場に寝っ転がってしまった。


「今日はココまでにして戻るってのも手だぜ」

「ちょっとだけ様子見ない?」

「次は罠だらけの階層だろ?引き返した方が良くないか?」

「回復薬の消費が激しかったしこのままだと赤字だよ?」

「マジか…」

「ほらぁ。様子見るだけ見よ、ね?」

「…わかったよ」


 気乗らない剣士にまだ進みたい召喚士。

まぁ、階層主のドロップ品合わせても赤字確定だからちょろっと進んでお宝でもあればラッキーと言う事で11階層へ向かう事に決まった。

 グロースビーバーには先に進むには大きすぎるので一度召喚解除をして戻ってもらった。


「そこ、気を付けろ」


 落し穴に始まり、壁から飛んでくる矢に火炎放射と罠のオンパレード…何とか進んではいるけど殺意高過ぎでしょ。


「見て!あの部屋に宝箱あるよ」

「マジだ。行ってみようぜ」


 と、召喚士が小部屋の宝箱を発見して罠に掛からないように近付いていく。

 ダンジョンには稀に宝箱が現れて中身を取っても暫くすればまた何処かに現れるから不思議だ。


「中身は…と。おぉ宝石だよー!」

「ラッキー!これで元取れただろ」

「うんうん。小言言われなくて済みそう」

「誰に小言言われるって?」

「え?いや…その…」


 そんなうるさく言わないのに。

 さて、通路へ戻ろうと振り返ったんだけど、小部屋に入ってきた入り口がない。


「ねぇ…閉じ込められたかも」

「うっそ…ほんとだ…」

「辺り一面壁じゃねーか!どーなってんだよ」


 四方を見渡しても出口がない…本当に閉じ込められてしまった私達。

 壁を壊そうにもダンジョン内部の構造物はすぐに再生して穴なんて開けても塞がってしまう…死ぬまでこのままなのと思っていると、天井からゴゴゴと音が響いて徐々に下がってきているのに気が付いた。


「やだ…嘘でしょ…」

「おいおいおい、冗談じゃねーよ」

「二人とも!いいから天井を崩して」


 何度も何度も魔法をぶつけたよ…でもダメだった…あっという間に天井は私達に迫った。

 三人共叫び声を上げたけど、外の誰かに届いたのかな…最後まで天井を支えてくれてた剣士は骨が砕ける音と一緒に曲がっちゃイケない方向に曲がり、伏せっていた私達二人の背中にも重さが感じ取れた………後悔したよ…あの時引き返しとけば良かったと。


「いやーッ!!アッが…」グゥ゙チャ…





『グロースビーバー』

召喚獣

体力B 攻撃力B 速力B

 全長8メーターのビーバー。

水魔法と硬い尻尾による打撃を得意とする。

愛らしく女性に人気の召喚獣だが、選り好みが激しく、中々契約に応じてくれないで有名。そこがまた良いと囁かれている。










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ