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夢幻への再臨  作者: 柴光
24/55

24 英雄願望〜シッカクシャ〜

転生者、18歳、男

前世の死因、他殺

 




 夢にまで見た異世界。

まさか本当に実現するとは思わなかった。

女神は転生化転移か選べいうけど、こんなの転生一択だ。

俺は生まれ変わる。


「でもどうせなら貴族の家に生まれたかった」


 この世界に転生して18年、普通の家庭で生まれ育った俺は異世界無双を実現する為に、来る日も来る日も魔法、剣術の訓練を行い努力に努力を重ねてソロでSランクの魔物討伐も成し遂げた。

 そう、俺が求めてたのはこの力だ。

今の俺なら無双なんて夢じゃないなんだけど…どうやら魔王なんてもんは存在せず、隣国と戦争が巻き起こってるくらいだと。

 戦争で無双?国の英雄として担ぎ上げられるか?いやいや、そんなもんは勝手にやってればいい。

 じゃあどうする…取り敢えず難攻不落で有名なダンジョンのクリアでも目指すか。


「地図は…と。遠いな…召喚獣を喚ぶか」


 目指そうとしたダンジョンが少し遠かったので、契約している召喚獣の栄光竜『カヴァードドラゴン』を喚び出して向かう事にした。


 ここは神の山脈、そこに位置する事から神域のダンジョンと呼ばれる。

 立地条件が最悪でダンジョンも奥深いときたもんだから発見されてから未だにクリア者が出てないと聞く。


「ならば俺が一番最初に制覇してやる」


 早速中へ潜り、10階層主、20階層主、30階層主と突破していく。

 30階層のボス日蝕竜『アポピス』は流石にキツかったがまだまだ余力が残っている。少し休憩を行い、最深部と言われる40階層へ踏み入れた。


「ライオン顔の女?鑑定は…『セクメト』?」


 ダンジョン最後のボスはセクメトという名の背丈は俺と変わらない女?だ。

 拍子抜けしたが、気を引き締めて挑んでいく。

手にする杖から放たれる液体やガス、触れるとマズい事くらい分かる…が、攻撃パターンが読めればこっちのもので、それらを避けながら幾度と無く刃を入れ、魔法を放ち、最後に首を斬り落として勝敗が決した。


「中々にやるようだったが、俺の勝ちだ」


 少し呆気ないように思え、ドロップ品を拾って地上へ戻ろうとした時。


(その力、貴方には過ぎたモノ)

「!?誰だ!?」


 辺りに何処からともなく響く声、いや脳に直接語りかけてるのか?


(貴方は…相応しくない)

「は?何がだ!?」


 混乱する俺の前に突如として鉄扉が現れ、開かれた…黒い触手が俺を掴んで引き摺り込もうとしてくる…斬っても斬っても無限に湧く触手。


「何なんだよ一体!」

(言いました。貴方は相応しくないと。セクメトは倒されてはイケない存在)


 意味が分からない…たかだかダンジョンのボスなのに何故なんだ。


(サヨウナラ)

「やめて、やめてくれー!!」


 転生してせっかくココまで強くなったのに…あれ?何処かで聞いた声だ…どこだったっけ…





『カヴァードドラゴン』

召喚獣

体力A 攻撃力A 速力A

 全長14メーター、白と黄色の西竜。

栄光竜とも呼ばれており上級種にあたる。全てのステータスが高く、一部では戦に勝利をもたらすと言われている。


『アポピス』

討伐レベルSS

体力S 攻撃力SS 速力S

 全長15メーター(ダンジョン内)、漆黒の鱗を持つ蛇型のドラゴン。

 毒の牙や闇魔法に長けているだけでなく、自身の血も毒になっている為、返り血を浴びる事は許されない。

 地上で何度倒してもすぐに復活するのでダンジョンへ投獄された過去がある。


『セクメト』

討伐レベル?

ステータス?

 ライオンの頭をもつ女神。

かつて私欲の為に地上を混乱に陥れ、他の神々によって追放された。

 毒や疫病を操る事が出来、女神故に人間が倒せるステータスをしていないが、イレギュラーが発生してしまう。

ドロップ品は厄災の杖。




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