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川島式直接排除型除霊工法  作者: いけたらいく
§3.施工事例その1 石田邸
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イマジナリー彼女

この作品は、フィクションです。作品に登場する人物名・団体名・その他名称などは架空であり、実在する人物・団体・その他名称などとは一切関係ありません。


彼女とデートをしていた。


ドライブしたり、ソフトクリームを買ったり、海辺を歩いたり。楽しいデート。


しかし、気づいたことがある。


自分には、彼女がいない。


彼女は、いない。いないんだ。


じゃあ、今、目の前にいる、名前も知らないこの女は、誰なんだ。


楽しいデートは続く。


知らない女とのデートが続く。


たこ焼きを頬張ったり、観覧車に乗ったり、公園を歩いたり。


気になって仕方がない。


楽しそうにデートをしている、この女は、誰なんだ。


気になって気になって、仕方がない。


とうとう、思い切って、きいてみた。


「ところで、君は、誰なんだ?」


女は、きょとんとして、それから、こっちの顔を覗き込むように、近づいて、


「ふふっ。」


と笑った。


その瞬間、ゾッとして、目が覚めた。


夢だ。同じ夢だ。何年も前に見た夢と、同じ夢を、また見た。


なぜ、また、見た。


寝覚めの悪い朝は、休み明けの朝。


気持ちを新たにして、仕事に行こうという、新しい朝。


「なんだ…()な感じだ…。」


川島は、出鼻を挫かれたような気がして、心模様が薄暗くなっていくのを感じていた。

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