↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
川島式直接排除型除霊工法  作者: いけたらいく
§1.工法成立
38/246

勝って兜の緒を締めよ

この作品は、フィクションです。作品に登場する人物名・団体名・その他名称などは架空であり、実在する人物・団体・その他名称などとは一切関係ありません。


妹から、メッセージが送られてきた。


『お化けの出そうな家が出ている。』


一緒に、アドレスのリンクが貼り付けられている。


妹夫婦は、子供が少し大きくなってきて、今の賃貸アパートが手狭になった。そこで、マンションを買うか、一軒家を建てるか、中古のいい物件はないか、と不動産情報を調べては、建築畑である兄の川島に、助言を仰いでくる。建設と不動産は、似てはいるが、違う業界だ。しかし、遠く離れてもいない。知っている範囲で、川島は助言に応じている。


兄の怪談好きを知ってか、検索中、兄が興味を持ちそうな物件を見つけて、メッセージを送ってきたのだ。


リンク先を開くと、よく見聞きする、有名な不動産賃貸仲介の大手サイトに繋がった。しかし、サイトを開いた直後、


『このサイトは安全ではないため閉じてください。』


と画面に表示され、それ以上どうにもできなかったので、閉じた。


その旨、妹に伝えると、


『スクショして送ってあげる!』


と返ってきたので、


『待て!』


『待つ!』


手を止めさせた。


何かが始まりそうだ。まるで、ホラー映画のオープニングのような流れだ。これ以上の深追いは良くない気がする。好奇心は猫をも殺す。ここでストップだ。


『これ以上、この物件を追及するな。やめとけ。かかわるな。』


兄が、()()()()()()()()()()()()()は、言うことを聞いておいた方がいい。生まれた時からの長い付き合いで、経験上、兄の言葉で、聞いておいてよかった、聞いておけばよかった、という言葉がある。そういう言葉には、他人には気づけないくらいの、何か独特な()()()がある。妹は、言うことを聞くことにした。


『わかった!』


妹にはそう言っておきながら、後日、川島は、興味本位で、もう一度そのサイトを開いた。


『お探しのページが見つかりませんでした。』


と表示された。


やはり、と直感的に確信した。あれは、()()()()()()()だったんだ。たぶん、きっと、他の誰かが、()()()()()()()()のだろう。


自分は、()()()()()()()


川島は、新しい展開が始まることを阻止できたことに、平穏な日々の確保に、満足して、ホッとした。


いや、油断した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。