虚ろ
あれ?
テキストを入れたUSBが…。
霧のようなものが拡がっていくと中央から光が拡がり、カメラのピントが合うように像が結ばれていく。
『どうしてわたしをたすけてくれたの?』
『よわいものいじめって、きらいだかんな』
幼稚園だったころの自分がそっぽを向きながら話す。
『女の子の泣いてるとこって、みたくないだろ』
…わたしをみていてくれるの?
少し大きくなった自分の姿に変化する。
小学校の低学年だろうか?
『おまえ、ちゃんと食ってるのか?』
『え?』
『ガリガリじゃないか』
…おかあさん、帰ってこないんだもの。
また自分の姿が変化して、中学生くらいになった。
『恥ずかしいだろ、男は男、女は女でつるむもんだろ』
…わたしには、あなたしかいない。
『なんかあったのか、口のところ切れてるぞ』
…オヤニヤラレタなんて、言えないよ。
『いい加減にほかに知り合いをつくれよ』
声変りを過ぎたのか、太い声になっていた。
『つくれないよ』
…家には帰りたくないし、ほかの子に迷惑かけられない。
学生服じゃない、作業服を着ている姿に変化した。
『なんで』
驚いた顔に固まっている。
…あなたしかいない、私のこと、ちゃんと人として付き合ってくれたのは。
『会社の後輩で、一緒に昼飯にでているだけだけど』
…わたしをひとりぼっちにしないでっていってるのよ!
自分の姿が消え、何もない空間だけが見える風景になった。
『はい。ひとつの世界を作っていただきます』
…わたしが、わたしが救われる世界を、わたしがつくるの。
…わたしをひとりぼっちにした清貴なんて…ゆるさないわ。
これはマコの記憶なのか?
マコの記憶を見せられているのか…。
なんで、この世界にマコがかかわりがあるのか。
目の前には地球のような惑星と岩の塊としかいえず絶えずマグマを噴出している惑星が映し出されていた。
『ところで、こういう状態ってわたしは神様?』
ああ、マコはこの世界の神様になったのか。
少しばかり言葉が足りないところがあるので、後日改稿するかもしれません。
2021/12/28改稿しましたが、話の筋には影響しません。




