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ハーレムは目指さない!~異世界探訪記  作者: ウルカムイ
第五章 己の運命は己の魂の中
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守護天使

「おい、聞いとるのかい」


その一言で現実に引き戻された。

目の前には顔を覗き込む主の顔があった。


「………」

「どうしたい、何とか言ってみたらどうだい」

「土の加護、初級、土壁、土の加護、中級、石人形」

「……ふぇふぇふぇふぇ、記憶は返してあげても、魔力封印は残しているからね。無駄なことはおやめ」

「……土の加護、初級、土人形」

そう唱えた時、主との間に土人形が出現した。

「ふぇ!?」

主が変な声をあげると、いつの間にか戻っていた執事のようなイルムが迫ってきていた。

すると、土人形が出現した勢いのままに、イルムに向かって蹴りだした。

顎に蹴りが入り、イルムは膝から落ちていった。

「なんで、魔力が…」

最後まで言わせないとばかりに、土人形は主の顔面を蹴り上げた。


ほぼほぼ一瞬の出来事だった。


勝ち誇ったように腕を振り上げ、倒れている主を踏みつけてガッツポーズからポージングを続けている土人形。

何を見ているんだろう、というのが率直な感想。


「あ、えーと、ツッチーなのか?」


すると、こちらにノーリアクションで飛びついてきた。

その勢いは、どこぞの調査兵団並みに機動性がよかった。

顔面にとりつくと軽く、いやそこそこ重い往復ビンタをされた。

くらくらとすると同時になにかクリアになった気がした。

そうして、ツッチーと思える土人形がなにかお祈りをするような仕草をすると、倒れている二人の先に光の柱が輝いた。

そこまで土人形が飛び出すと、こっちにこいとばかりに手招きをする、

迷いなくついていく。


「にがさないわよ、清貴」


飛び越えようとした主から手が伸び、足首をつかまれる。

勢いがあったため、顔面から床に落ちる。


土人形が割って入るように飛び掛かるが、反対の腕で払いのけられる。

「邪魔よ、天使ごときが!」

「ツッチー!」

「なによ、清貴!まだ私を認めないの?!」

「…え、マコなのか?」

「そうよ、ようやく干渉できたのよ。天使が気絶させたおかげでね!」


主の顔でマコの口調に大きな違和感を感じるが、その言葉に納得せざるを得なかった。


ツッチー復活ですね。

次回は12月25日以降になります。

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