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害獣駆除

先に奴隷制度の話をしておくと、奴隷=死にたくなるような劣等民、では無い。

それは重犯罪の奴隷だ。

ソイツらは大概、鉱山かダンジョンに送られる。



現代感覚に合わせると、奴隷=会社員だ。

(ただし、ブラックも有りうる)


借金奴隷が商家を切り盛りするために、計数の技能を買われて、

満期まで雇われる場合もあるし、

学術バカが資金に困り、地域の教職に就く事もある。

奴隷を指導・教育する、奴隷頭なんてのもある。



ちゃんとそれまでに人脈やらを繋いでおけばそちらで職を探すのだろうけど、

生憎と、後先の事を考え無い人間が多いのだ。


だし、雇う側も安く、文句を言わないから契約のハッキリしている奴隷の方が気楽・安心という人間も居る。



ウチは父親の借金だけなので、金貨50枚。

父親だけなら村長への返済に10年掛かるだろうが、

母親の稼ぎと、俺たち兄弟が働けば返済は早まるだろう。


奴隷が明ければ、晴れて畑持ちの自由民なのだから、それほど悪い話では無い。

少し家が村の一番端で、森から何かが襲って来たら、真っ先に食われちまうって事くらいだろう。



起きたらスプラッタなんて怖すぎるので、

俺は夜なよな、皆が寝静まった後に森に行き、森の害獣駆除をコッソリとしてたもんだ。


相手は狼が主で、スレて無かったのが良かったのだろう。

森の一本道で『灯』を灯して突っ立っておけば、狼は勝手に突っ込んで来て、

仕掛けておいた罠に面白いように掛かった。


毎晩のように吊られる狼を家に持ち帰る事も出来ず、

片っ端から『保存』を掛け、捌き、少しずつ干し肉になって貰った

干し肉は大体、兄貴らに食われたが。

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