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肉の仕込み

村を流れる小川で水を汲み、兎をバラしに掛かる。


わざわざ汲む必要性はあまり無いのだが、下流の人への気遣いだ。

(洗濯物に血が着くとか、悪いしな)


村の人間が粗末な服しか持っていないとしても、だからと言って俺が無遠慮で良いとはならないのだ。




河原の良さげな石に『鋭利』を掛けて、即席のナイフに仕立て上げる。


『温』を細かく使いながら、兎の油を溶かしつつ皮を剥いでいく。



「ふぅ、、」


たっぷりと慎重に皮剥ぎを終え、内臓を抜きに掛かる。

皮剥ぎを慎重にするのは、これが売り物になるからだ。



肛門を外し、腹の表面を裂き、細い骨を指で折りながら中身を抜く。

胃と消化器系と、その他を分けて取り置く。

こちらは手が掛かるから、後回し、、



内臓を抜いた肉を一旦冷水で冷やし、菌の繁殖を防ぐ。


俺も『洗浄』『浄化』で手を洗い、おまじないをしておく。

辺境のこの村で腹を壊すというのは、結構危ない事なのだ。



1/3の仕事を終えて、軽く伸びをする。

木の影で作業をしているといえ、昼を過ぎた一番暑い時間だ。



「うっし!」

木に『冷』を強めに掛けて、気を入れ直す。

肉の仕込み、内臓の処理、皮の洗浄、、まだまだ仕事は多いのだ。

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