ロクロ
生木がソフィアさんの放った炎柱『フレイム・ピラー』の魔術で、炎に包まれる。
ゴウゴウと音を立てながら周囲の空気を巻き込み、炎は巨大なトグロを巻き燃え盛る。
すんません、舐めてました。
『付与魔術サイコーっ!』って思ってたけど、
属性魔術もヤバいわ。
「はぁ、、はぁ、、どう!?どうだった!?」
「うーん、十分な火力はありそうですね、射程も十分かと」
「ぢがぅでしょ!!?カッコ良かったかって聞いてんの!」
あ、はい
※※
ソフィアさんの魔術は十分理解したので、
3人で記念すべき第一回の焼き物造りをする事にした。
3人で三角に座り、ロクロを回す。
回すのは俺の足に付与した『回転』の付与魔術だ。
「ほんっと、器用だよな」
「、、そう、、ですか?」
「手で皿を作りながら足で魔術なんて、普通しないよね?」
「、、ええ」
「その皿、少し厚み多く無い?」
もーーー!うるっさい!
※※
1ヶ月狩りを共にし、1ヶ月窯作りを共にした、ニッダさんとソフィアさんとはとても気安い関係になっていた。
ニッダさんは話上手だし、ソフィアさんは魔術の巧者だ。
見習う・学ぶべき事は多かった。
「ふたりは来年はどうするんですか?」
確か結婚を前提に、この開拓村に居を構えたはずだったが。
合わなければ出ていくみたいな話もあったはずだ。
ふたりが顔を見合わせる。
「うーん、私はこのまま村で暮らしても良いかなって」
「え゙っ」
「何よ、、ニッダは嫌なの?」
「いや、嫌じゃなくて、ビックりしたって言うか、、」
その日、3人は無言でロクロを回し続けた。




