炊き出し
そんなこんなで俺は
「おい」
増築の現場でいそいそと
「おいっ!チビ!」
「?」
「さっきから呼んでんだろっ!?お前だよ!」
何ですか、イーサンくん(14歳)
「お前さ、生意気なんだよなっ」
「そうですか」
「、、ちょっと来いよっ」
「忙しいんですけど、、」
「いいから来いって!」
「それって、ブレンタさんの家の増築より大事なんですか?」
「大事だよっ!来いって!」
「ほーん?俺ん家より、大事なんだぁ?」
あ、どもっす、ブレンタさん。
ブレンタさんに裏に連れて行かれたイーサンくんは、その日帰って来なかった。
まあねえ、少なく無い材料代を出して、皆の協力を貰って増築してるんだもの。
現場監督の邪魔しちゃ、ダメだよ。
と言うか、副村長は止めないんだ?
フと、副村長(村長の元従者)を見上げると、片眉を上げられた。
権力者が動くと角が立つのかな。
建築作業は皆の経験を積ますため、基本を教えてからは急がず迷いながらやってもらってる。
子供がアレコレ言い過ぎるのも、ね。
なので皆が働いている横で女性の賦役である飯炊き・炊き出しを手伝う事にした。
「でも、何も手伝える事なさそうですね」
「まあねぇ、こちとら主婦だからね(笑)」
俺が出来そうなのは、水の補充と火加減くらいだが、豆の煮込みスープは既に完成間近だ。
しょうがない、おいしくなーれっ!
『美味』っ!
「おっ?うま!」
「え、何コレ、美味くね?」
しまった、やり過ぎた。
神父様、ゴメンなさぃ、痛いですぅ。




