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賦役(ふえき)

増築工事は村民の賦役(ふえき)だ。

税金として労働力を提供するのだ。


道の整備や橋の建築、公共事業だな。

戦争出兵なんかもある。



男はちから仕事で、女は炊き出し。

子供は親の仕事を見習い、経験にする。

仕事を覚えるのは無料(タダ)では無いのだ。


日本はマシだったと聞くが、近代までは子供は労働力であり、

家職(かしょく)に就くか、職人に丁稚(でっち)奉公する意外に仕事を覚えれる環境など少ない。



学校で習いました、ネットで覚えて来ました、なんてのは無いのだ。

技術を習うのに習う側が対価を支払い、時間を掛けて必死に覚える、それがデフォ。


公共事業を覚えて、差配でも出来るようになれば、村社会では居場所は出来るからな。

逆に賦役でサボるような奴は、村八分だ。

、、イーサン、お前の事だぞ。



村の、ウチとは反対側に住む農家のイーサンは、ふたり兄弟の長男だ。

親との折り合いのせいか、反抗期なのか、公共事業である村民宅の増築工事をサボりがちだ。


俺は歳も違えば住まいも遠いので接点は無いのだけど、

村長宅で図面を引いたせいなのか、何故か増築工事の指揮を取っている。

まあ、隣には村長か副村長か、神父様が居るのだけど。



しかし、7歳の子供に指揮なんかさせるもんかね?

いや、やれと言われたらやるしか無いのだけど。


「増築したら家じゃなくて、豚小屋ができても知りませんよ?」

って言ったけど、皆笑っているばかりだ。

何だ、その信頼は。



まあ、メインの俺の家に手を掛けるまでに皆さんに技術習得して貰おうと、

細々(こまごま)とした説明をする。

具体的には、縄張りと基礎工事のレベル出し、柱下の敷石だ。


3年前はクチ出し出来なかったからなっ!

室町家屋から、江戸にレベルアップとは言わないが、マシな奴を建ててやるぜっ!

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