村長視点 2
アオが描いた村民の家の増築図面を見やる。
7歳の仕事じゃない。
建物の縦横の長さ・寸法を記入しているが、国の書き方じゃないのだ。
何だ、奥行き寸法って。
神父様、教会からは『心付け』を頂いた。
普通はこちらが出すものなんだがなぁ。
それだけでもアンタッチャブルな案件だと分かる。
伊達に伯爵領で騎士団に勤めていた訳では無いのだ。
詮索不用、手出し無用だ。
幸いというかアオは神父様に懐いていて、教会に下働きが居ない事を気にしている。
増築が終わるまで3ヶ月から半年、追加があるか分からんが、
その頃には次の開拓民の募集も始まる。
アオの家には新しい赤子が生まれるし、
そのタイミングでアオを教会預かりとして出させるのも有りかもな。
村長の仕事は村民の配置もあるのだ。
それが主とも言える。
会社で人事が、会社の発展性を支えているのと同じだ。
仲違いするようなら村民を離し、
婚姻を斡旋し、村外から女を呼ぶ。
残念なのはウチの娘と歳が合わない事か。
合わない訳では無いが、6歳上の姉さん女房かあ。
いや、待て、まてまて、まだ早い。
結婚の相場が15歳なのだから、まだ2年もあるじゃないか。
ふぅ、、心を落ち着かせようと茶をクチにすると、アオが顔を上げてジッとこちらを見ていた。
「、、飲むか?」
そう聞くと、キラキラした目で見上げてくる。
ポットに水を追加して、アオに温めさせる。
「どれくらいだろう、、沸かし過ぎない方が良いのかな」
そんな事をボヤきながら、アオが付与魔術でポットを温める。
便利だなあ、、ウチに婿に来る?




