ねるねるねるね
無事に実験は成功して、鉄鉱石はドロドロに溶けた。
石の凹みでタプタプしてる。
「で?」
で、この先はどうすれば良いのだ?
溶けた鉄と何かを分離しなければならない。
どうしたものか。
分からないので、細長い鉄鉱石を『磁化』して、そーっと近づけてみる。
波打つ、、いけそうかも。
棒を水面(泥面)の表面に浸けて固定して、観察をしながら考える。
棒に纏わりついているのが鉄分だろう。
棒をくるくる回して、鉄分を纏わせ、
引き上げて『固定』させる。
棒が一回り、、と言うには薄っすいけど、太った。
棒を浸け、纏わせ、引き上げて『固定』。
棒を浸け、纏わせ、引き上げて『固定』。
棒を浸け、纏わせ、引き上げて『固定』、、
地味、、恐ろしく地味。
無料で製鉄?が出来るのだから、喜ぶべきなんだろうけど、
俺は積み上がってる鉄鉱石の山を見て、眉を寄せた。
手榴弾みたいな、こん棒未満な鉄塊を作り続け、
時にイラっとしては『鎮静』で押さえつける。
俺にはドワーフの気持ちは分からないらしい。
ドワーフ、、そう、この世界にはドワーフが居るらしい。
ついでにダークエルフは居るけど、エルフは居ないらしい。
いや、確実では無いけども。
ドワーフは大陸のどっかで集まり、村を作って製鉄をしているそうな。
「ウチの村にも来てくれないかなー」
来てくれたら、全部押し付けるのに。
2週間掛けて鉄鉱石の山から製鉄を終えた頃、村長がやって来た。
珍しいなと思っていたら、鉄が欲しいらしい。
おっ、おっ?おいくら万円でしょうかね?




