降臨は危険
まあ俺の真価は『付与魔術に必要な漢字を無限に近く使える』と言うものだが、
神父様曰く、
「へー、便利ですねぇ」だった。
神父様、気が合いますね。
「神父様は付与魔術に必要な漢字を知りたく無いんですか?」
「アオがそうしたいのなら止めませんし、嬉しくもありますが、、それは神父の仕事と関係が無さそうな?」
あー、神父様は祈るのが仕事なんだから、使える付与魔術を増やしても、
生活が便利になるだけで、生き方に関係が無いのか。
もしかしたら探せば『祈』『祈祷』『降臨』みたいな、有効な付与魔術もあるかもしれないけど、
訳の分からない、効果も不明な付与魔術なんて怖いものな。
『降臨』させたせいで目の前に神様が現れて「呼んだ?」って言われても、
「あっ、、ゴメンなさい、そんなつもりじゃ、、」じゃ、神様も怒るわ。
プンプンだわ。
「君子危うきに近づかず、ですね!」
「良く分かりませんが、何となくは分かります」
この世界には格言とか無いのかな。
と言う訳で、俺は教会で神父様に付与魔術を教わるフリをして、
実際は神父様からこの世界のアレコレを教わっているのだ。
知らずに地雷を踏むとか、嫌だしな。
後、思い付いた付与魔術の効果を話して、何に使えるかとかアドバイスを貰ってる。
1人だと発想が滞るのだ。
「私が羨ましいと言うか、凄いなと思ったのは『撹拌』ですかね」
足やらクワやらに『撹拌』を付けて畑を耕すと、面白いように掘れるのだ。
お陰で俺の家の畑はフワっふわだ。
「でもそれって、属性魔術の土魔術でも出来ますよね」
『撹拌』は俺のイメージなので細かい、畑に適した土作りに便利だが、
土を弄るなら土でも風でも、何なら火や水でも出来るのだ。
水か、水はどうだろう?
水流でドッカンとやって均すなら、畑というより水田かもな。




