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初詣の衣装一覧

 初詣の着物や私服のディティールを詰めていたら、それだけで4,000字近い文字数になってしまい、泣く泣くカットしました。

 が、せっかく設定したものをお蔵入りするのはもったいない!ということで、おまけページとして掲載します。


 着物組も私服組も、めちゃくちゃ可愛くてイメージどおりなので、お時間があれば是非とも読んで楽しんでください!

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《着物組》

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【幕ノ内桜】

 春の陽光を浴びたように眩しい純白の振袖。

 その上で、零れ落ちんばかりに咲き誇る満開の桜が、風を孕んで美しく舞い散っている。

 花びらの輪郭を縁取る繊細な金箔が、新春の光を反射してきらきらと輝く。

 そして背後には、花札の風情をそのまま写し取ったような、赤と黒の鮮烈な「お花見の幕」が、大胆な曲線を描いて流れていた。

 王道の華やかさの中に、どこか浮世絵のような粋な遊び心を覗かせる、極上の佇まいだ。


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【八橋あやめ】

 五月の薫風を思わせる深い群青の振袖。

 その裾から肩へと駆け上がるのは、凛と咲き誇る菖蒲の大輪だ。鋭い葉の常盤色と、花びらの輪郭を縁取る細い金糸が、光を浴びて艶やかにきらめく。

 花札の図柄をなぞるように、足元には漆黒の八ツ橋が大胆な直線を描き、鮮やかな紫の世界をきりりと引き締めていた。

 髪を清楚にハーフアップに上げ、眼鏡は、着物に合わせて華奢なデザインだ。


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【蝶名林牡丹】

 闇夜を切り取ったような漆黒の振袖。

 その上で狂い咲くのは、血の滲むような深紅から妖艶な紫へと移ろう、大輪の牡丹だ。重なる花びらの芯から零れ落ちるような金糸の刺繍が、圧倒的な「百花の王」の威厳を放っている。

 そして花の香に誘われるように、振袖の海を舞うのは数羽の青い蝶。

 瑠璃色の羽に散りばめられた銀箔が、彼女の歩みに合わせて、まるで生きているかのように怪しく、美しく明滅した。

 トレードマークの「縦ロール」を高めに結い上げ、ユニフォームとお揃いの「黒と赤の重ね衿」を密かに仕込んでいる。


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【薄満月】

 深い夜空を写し取ったような紺色の訪問着。

 それを彼女はミリ単位の狂いもなくきっちりと着こなす。

 裾に広がるすすきの原野は、風にそよぐ一筋までが繊細に描かれている。

 背中で圧倒的な存在感を放つのは、一点の曇りもない黄金の満月を刺繍した袋帯だ。

 伝統的なお太鼓結びは、定規で測ったかのように四角く整えられている。

 頭頂部で寸分の乱れもなく固められたお団子ヘアには、小さな白いパールのかんざしが三つ、まるでお供えの団子のように三角形に並んで刺さっていた。

 仲間から「お月見団子」とからかわれ、顔を真っ赤にしながら、真っ白な足袋で黒漆の一本歯下駄を踏み鳴らし、懐からスケジュール帳を取り出してペンを握りしめるその姿は、まさに「クソ真面目」の体現そのもの。


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【明莉まつり】

 新春の街裏で誰よりも目を引く、ライムグリーンと漆黒のバイカラー振袖。

 古典的な『松』の柄は、まるで海外のポップアートのようにグラフィカルに変貌を遂げている。

 そして彼女の自慢は、胸元から袖へと大胆に躍る、ショッキングピンクの短冊リボンだ。

 光を浴びてギラギラと輝く金のラメで、そこには『あかよろし』の文字がストリートフォントのように刻まれている。

 スマホのカメラを向ければ、ファインダー越しでも圧倒的なオーラを放つ。


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《私服組》

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【松明千鶴】

 新春の冷気を受け止めるように、彼女がガサッとラフに羽織るのは、鶴の純白を象徴する真っ白なオーバーサイズのミリタリーコート。

 その大きな襟元から覗くのは、松の深緑をイメージした肉厚のスウェットパーカーと、尾羽の黒を表現したルーズなカーゴパンツだ。

 黒いニット帽の折り返しには、鶴の赤頂を思わせる小さな赤のワンポイント刺繍がピリッと効いている。

 恵まれた長身にストリートの緩急を宿した、男前な風格漂う佇まいだった。


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【鴬塚小梅】

 彼女の小柄な体を優しく包み込むのは、初鴬の羽の色をそのまま写し取ったような、鶯色のキルティングロングコート。

 アウターのナチュラルなオリーブグリーンの内側には、アイボリーの厚手ローゲージニットが暖かそうな陰影を作っている。

 首元や模様にあしらわれた鮮やかな赤は、まるで冬枯れの景色にぽつりと咲いた紅梅のようだ。

 ボトムスにはブラウンのコーデュロイ・ロングフレアスカートを合わせ、足元を丸みのあるムートンブーツで愛らしくまとめている。


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【時鳥藤乃】

 すらりとしたモデル体型に映えるのは、黒短くろたんのシャープな漆黒を表現したフェイクレザーのオーバーサイズブルゾン。

 あえて肩を落としてルーズに着こなしたアウターの隙間から、藤の花が薫るような淡いラベンダーパープルのハイネック・シャギーニットが柔らかく覗く。

 ボトムスには、ホトトギスの羽色を意識したチャコールグレーのプリーツミニスカート。

 そこから伸びる美脚を黒の厚底ロングブーツできりと引き締めた、強気な少女に相応しいストリートモードスタイルだ。


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【猪目萩子】

 高身長の恵まれたフィジカルに、野性味溢れるブラウンのB-3フライトジャケットを豪快に羽織る。

 首元からモコッと覗く白いボアが、猪の力強さの中にどこか大型犬のような愛らしさを添えていた。

 インナーは、萩の鮮やかな赤紫を表現したマゼンタピンクのオーバーサイズスウェット。

 そこに萩の葉を思わせるルーズなミリタリーカーキのパラシュートパンツと、ボリュームのあるトレッキングブーツを合わせた、アクティブ全開のグランジストリートだ。


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【鹿戸椛】

 人混みの中でも一際目を引くのは、鹿の美しい毛並みを連想させる、仕立ての良いキャメルベージュのダブルロングコートだ。

 歩くたびにドラマチックに裾を翻すコートの内側には、ボタンを少し多めに開けたシルク調のドレスシャツが、燃えるような紅葉の赤を放っている。

 シャツの上に重ねた黒のタイトなジレベストと、美脚を限界まで際立たせる黒のハイウエスト・スラックス、そして鏡のように磨き上げられた革靴が、圧倒的な気品を演出していた。


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【道風柳】

 雨や燕を象徴する、ミニマルな黒のテック系マウンテンパーカー。

 フロントのジップを最上部まできっちりと閉め、小柄な体をストイックに包み込んでいる。

 しかし、その漆黒のナイロン地からチラリと覗くのは、柳の新緑を現代のスポーツトレンドに落とし込んだ、鮮烈なネオングリーンのスウェットだ。

 サイドに白いラインの入った黒のトラックパンツに白スニーカーを合わせ、背中には小野道風の和傘をリスペクトした、鮮やかな赤いミニバックパックがピリッと効いている。


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【鳳桐子】

 膝下まで優雅に伸びるマキシ丈のロングチェスターコートが、桐の渋い黒をベースとして彼女のスマートな体躯を美しく引き立てる。

 不慮の事故による繊細な体を冬の冷気から守るように、首元には優しくフィットする黒のタイトなタートルネック。

 そしてその上から、鳳凰の炎を思わせる鮮烈な「赤」のボリュームマフラーをルーズに暖かく巻きつけている。

 歩くたびに裾からチラリと覗くソックスには、桐の葉の紫が静かに忍ばされていた。

 お洒落な天然パーマのようにふわりとカールした美しいロングヘア。

 赤マフラーに顔を深く埋めながら、賑やかにわちゃわちゃと騒ぐメンバーたちの姿を、少し寒そうに、けれど心底嬉しそうに目を細めて見つめている。


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【種村カスミ】

 木のトグルボタンがほっこりと優しい風情を醸し出す、サックスブルーのウールダッフルコート。

 アウターのパステル調の淡い青の中から覗くのは、白フリルブラウスに重ねた、ラベンダーやペールイエローの肉厚なケーブル編みカーディガンだ。

 自分の体より2サイズは大きいダボダボの袖(萌え袖)のカットが愛らしい。

 ボトムスには暖かみのあるチェック柄ロングギャザースカートを合わせ、白タイツとレースアップシューズで物語性のあるナチュラルガーリーにまとめている。


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【三芳野咲桜里】

 生徒たちの鮮やかなストリートファッションを優しく包み込むのは、桜の花びらを思わせる、甘すぎないスモーキーピンクのノーカラーロングコート。

 お嬢様学校の先生らしい、上品で清潔感のある佇まいだ。

 襟のないすっきりとした首元には、桜の赤短を意識したワインレッドのカシミアマフラーが綺麗に巻かれている。

 ボトムスには洗練されたネイビーのテーパードパンツ。

 そこに体育教師らしいアクティブな抜け感を添えるように、スマートな白のレザースニーカーを合わせている。


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《巫女装束》

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【神酒盃菊鞠】

 新春の厳かな空気が満ちる境内。

 参拝客を迎え入れる彼女が身に纏うのは、一早の汚れも許さぬ純白の小袖に、燃えるような緋色の袴を合わせた格式高き巫女装束だ。

 その上に羽織った千早ちはやの薄絹には、実家の家紋であり花札の図柄でもある、気高き『菊』の紋様が繊細な白糸で刺繍されている。

 さらに頭上には、新春の陽光を反射してきらきらと輝く、純金製の美しい天冠てんかんが鎮座していた。

 歩くたびに千早の裾が神聖な風を孕んでふわりと舞い、透き通るような白と緋色のコントラストが、さながら絵巻物から飛び出した神の使いのような、息を呑む美しさを放っている。

 いかがだったでしょうか。


 次回からは、前のページの予告にあったとおり、神園学園vs一文字学園の決勝戦が始まります。

 そちらも是非とも楽しんでいただければと思います。

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