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第五話
第五話
「翼!!帰るぞ!」
「ん?あ、おう」
翼はいつものごとくスローペースで立ち上がった。
「・・・ったく、なんなんだよ!」
「ん~?CM1の言ってたことぉ?」
翼は不思議そうに首をかしげながら言った。
「俺が昨日の球技大会で活躍したって?冷やかしもいい加減にしろよな!」
「・・・?お前それマジで言ってんの?」
「は?」
「い、いや。お前がそう言うならやっぱりいいわぁ」
翼のそのとぼけたような言動は俺の堪忍袋の尾をきれさせた。
「お前もかよ!一体全体俺のクラスの野郎どもはどうしちまったんだよ!」
「いや・・・おかしいのは・・・」
俺は翼の言葉をさえぎるように言い放った。
「もういい。今日は一人でかえる」
自転車をとばしながら考えた。
俺をいらだたせているものはなんなんだ?
・・・朝から感じている違和感。
言葉にしようとするが、言い表すことのできない。
だが、絶対違うものがなにかある・・・
わからない、わからない。
まるで、昨日までの世界と変わったような・・・
そう、まるでつくられた世界にいるような感覚。
今朝、トラックに轢かれそうになった場所。
その坂道に差し掛かったところで、突然朝に感じたイメージを思い出した。
そう、なんで忘れていたんだ。
朝、ここを通ったときにもこれらを感じた。
それからだ。周りがおかしくなりだしたのは・・・




